アメリカ合衆国

平成27年8月26日
本26日午前9時30分から約40分間、安倍晋三内閣総理大臣は、バラック・オバマ米大統領(The Honorable Barack H. Obama, President of the United States of America)との間で電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 オバマ大統領より,米国家安全保障局(NSA)による通信記録の収集問題に関し,本件が日本において大きな議論を呼んでおり,安倍総理大臣及び日本政府にご迷惑をおかけしていることを大変申し訳なく思う旨述べ,また,2014年の大統領令を踏まえ,然るべく措置をとっており,現在米国政府として日米同盟の信頼関係を損なう行動は行っていないという趣旨の説明がありました。

2 安倍総理大臣より,仮に日本の関係者が対象となっていたことが事実であれば,同盟国間の信頼関係を揺るがしかねないものであり,深刻な懸念を表明せざるを得ない旨述べ,調査の上,結果を日本側に説明するよう求めました。さらに,安倍総理大臣より,日米同盟の信頼関係が重要である旨改めて指摘し,そのためにも,適切な対応が必要である旨述べ,日米間で議論を継続していくことで一致しました。

3 双方は,日米同盟の強化に引き続き取り組むとした上で,日米関係,地域情勢等の様々な課題について意見交換を行いました。

4 双方は,東アジア地域情勢について意見交換する中で,9月の習近平中国国家主席の訪米も念頭に意見交換を行うとともに,最近の朝鮮半島情勢に関し,南北間の合意を歓迎し,北朝鮮問題について引き続き連携していくことを確認しました。

5 また,オバマ大統領より,安倍総理大臣が8月14日に発出した戦後70年談話について歓迎する旨述べました。

6 オバマ大統領より,日米両国でグローバルな課題にともに対処していきたい旨述べ,双方は,気候変動問題につきCOP21に向け協力していくとともに,TPPにつき早期妥結に向けて引き続き協力していくことで一致しました。

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