アメリカ合衆国

令和4年4月7日
ブリンケン国務長官と記念撮影に応じる林外務大臣の様子
ブリンケン米国国務長官と記念撮影の前に、身振りを交えて対話する林外務大臣の様子

 現地時間4月7日15時45分(日本時間7日22時45分)から35分間、NATO外相会合及びG7外相会合出席のためベルギーを訪問中の林芳正外務大臣は、アントニー・ブリンケン米国国務長官(The Honorable Antony Blinken, Secretary of State of the United States of America)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 両外相は、現下の国際情勢について意見交換を行いました。
  • (1)両外相は、ロシアによるウクライナ侵略について、引き続き日米で、そしてG7を始めとする国際社会と緊密に連携しながら、対露制裁措置を講じつつウクライナ及び周辺国への支援を進めていくことで一致しました。加えて、両外相は、ロシア軍による無辜のウクライナ市民の殺害は国際人道法違反であり、断じて許されないとして、厳しく非難しました。
  • (2)両外相は、中国をめぐる諸課題への対応に当たり、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。
  • (3)両外相は、3月24日の北朝鮮によるICBM級弾道ミサイル発射を受けた国連安保理を含む今後の対応等において、引き続き日米、日米韓で緊密に連携していくことで一致しました。
  • (4)その上で、両外相は、今回のロシアによるウクライナ侵略のような力による一方的な現状変更の試みをインド太平洋、とりわけ東アジアで許さぬよう、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。
  1. 両外相は、このように一層厳しさを増す地域の安全保障環境に鑑み、日米同盟の抑止力・対処力の強化が不可欠であるとともに、日米で、政治、安全保障、経済のあらゆる面において、地域へのコミットメントを強化していくことを確認しました。
  2. 両外相は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持がますます重要となっているとの認識で一致し、バイデン大統領の訪日を得た日米豪印首脳会合及び日米首脳会談の早期の実施を含め、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。
  3. 両外相は、IEAの下での合計1億2,000万バレルの追加石油備蓄放出の実現を含む、原油市場の安定化に向けた両国の取組を歓迎しました。林大臣から、日本として1,500万バレルの貢献を行うこととした旨伝達したのに対し、ブリンケン長官は高く評価する旨述べました。両外相は、エネルギーの安定供給確保に向け、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。

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