カナダ
日加首脳会談
令和8年3月6日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
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3月6日、午後7時15分から約25分間、高市早苗内閣総理大臣は、訪日中のマーク・カーニー・カナダ首相(The Right Honourable Mark Carney, Prime Minister of Canada)と日加首脳会談を行い、続いて、日カナダ共同声明の署名式、共同記者発表及び約75分にわたりワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 総論
- 両首脳は、日カナダの協力関係が、安全保障、経済安全保障を含む経済、文化・人物交流等、あらゆる分野で広がっていることを踏まえ、両国関係を「包括的戦略的パートナーシップ」へ格上げすることで一致しました。
- 両首脳は、ワーキング・ディナーに先立ち、日カナダ首脳声明に署名しました。この共同声明は、日カナダ両国が進むべき戦略的方向性を包括的に定めた、両国間での初の首脳文書です。
- また、 両首脳は、2028年の日カナダの外交関係開設100周年や、更にその先の日カナダ関係も見据え、両国間の幅広い人的交流を一層拡大していくことで一致しました。
2 二国間関係
- 高市総理大臣は、厳しさを増す安全保障環境や、先端技術の急速な発展と技術競争の激化といった国際情勢の急激な変化の中で、自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を共有しており、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の推進を担う心強い同志国であるカナダの重要性について言及しました。
- 両首脳は、安全保障面では、これまでに、情報保護協定や防衛装備品・技術移転協定などの法的基盤が整備されてきたことを踏まえ、共同訓練の更なる拡充など、日加間の安保協力を一層強化・発展させることで一致しました。また、サイバーなどの新領域での協力を進めるため、サイバー政策に関する協議の立上げについて一致しました。
- 両首脳は、今般署名された「海外における自国民保護に関する日カナダ協力覚書」を踏まえて、平時からの情報共有や緊急時における相互協力を一層強化することで一致しました。
- 両首脳は、両国において違法・無報告・無規制(IUU)漁業対策など、海洋安全保障に資する協力も深まっていることを受けて、今般、海洋協力に関する3つの覚書が署名されたことを歓迎しました。
- 経済面においては、高市総理大臣から、LNGカナダのアジア向け生産開始やオンタリオ州での小型モジュール炉(SMR)建設開始など、エネルギー分野での具体的な進展を歓迎しました。また両首脳は、新たに経済安全保障対話を立ち上げることで一致するとともに、バッテリーサプライチェーンやAI・量子等の先端技術・イノベーション分野での取組を推進していくことで一致しました。
- 両首脳は、国際社会において重要鉱物等の輸出規制の懸念が高まる中、重要鉱物に関する協力を含めたサプライチェーン強靱化における連携を強化することで一致しました。
3 地域・国際情勢
- 両首脳は、FOIPの実現に向け引き続き連携していくことを確認しました。
- 両首脳は中国を含むインド太平洋情勢について意見交換し、今後とも国際社会の諸課題に対し、日カナダ両国が緊密に連携して対応していくことを確認しました。
- 高市総理大臣から、イランの攻撃が周辺国の民間施設や外交施設等に及んでいること、また、イランがホルムズ海峡を封鎖し、周辺海域を含めて被害が生じている状況を踏まえ、我が国としてイランの行動を非難する旨述べました。カーニー首相からは、カナダの立場や取組について説明があり、両首脳は、事態の早期沈静化に向け引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。


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