アメリカ合衆国

令和5年4月20日

 3月15-22日、22-29日の2グループに分かれ、沖縄の高校生・大学生40名が2022年度「アメリカで沖縄の未来を考える」(TOFU: Think of Okianwa’s Future in the United States)プログラムに参加したところ、参加者の東京・ワシントンDC・ニューヨークでの活動の概要は以下のとおり。

東京

1 エマニュエル駐日米国大使表敬

参加者たちと歓談するエマニュエル駐日米国大使
参加者たちと写真撮影するエマニュエル駐日米国大使

 3月22日、2022年度TOFUプログラム参加者一行は駐日米国大使館を訪問し、エマニュエル駐日米国大使を表敬した。エマニュエル大使は、米国を訪問し、様々な人々の話を聞くことで、訪問前とは違った世の中の見方ができるようになるだろう、若いうちに米国訪問することで世界をより身近に感じることができるだろうと述べ、参加者を激励した。

2 吉川外務大臣政務官表敬

発言する吉川外務大臣政務官
参加者たちと写真撮影する吉川外務大臣政務官

 3月15日(第1グループ)及び22日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行は外務省を訪問し、吉川外務大臣政務官を表敬した。吉川政務官は、若いうちに自分の目で米国を実際に見ることの重要性を強調し、今回のプログラムを通して沖縄の未来を考える機会としてほしいと激励した。また、沖縄は日本で最も世界に近い場所である旨強調し、外務省として沖縄の国際化をこれからも後押ししていきたい旨述べた。参加者から多数の質問もあり、積極的な意見交換が行われた。

3 四方内閣広報官表敬

四方広報官と記念撮影する参加者たち

 3月15日(第1グループ)及び22日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行は官邸を訪問し、四方内閣広報官を表敬した。四方内閣広報官は、自分自身の経験にも触れながら、米国現地で多様な社会を感じてきてほしいと述べ、参加者を激励した。

ワシントンDC

1 米議会訪問

米国議会前で写真撮影する参加者たち
議会内で写真撮影する参加者たち

 3月16日(第1グループ)及び23日(第2グループ)、アメリカを訪問中のTOFUプログラム参加者一行は米議会を訪問し、米議員補佐官との意見交換を行った。議員補佐官からは米議会及び議員の果たす役割や米国にとっての日米同盟の重要性についての説明があった他、参加者は米議会スタッフの案内で米上下院議員会館訪問、議事堂ツアーを行った。参加者からは、議員補佐官という仕事のやりがいや、これまでの仕事上の経験等について活発な質問があり、充実した意見交換が行われた。

2 在米日本国大使館訪問

日本大使館前で写真撮影する参加者たち

 同日、一行は駐米日本国大使館を訪問し、股野政務公使への表敬及び若手大使館員との意見交換を行った。股野公使からは、国際社会に対する日本人の積極性について統計や例示を踏まえた講話があり、参加者に対し、英語を駆使して国際社会と積極的に関わり、新たな発見をする喜びを存分に味わってほしいと激励の言葉を送った。若手職員との意見交換では、参加者から多くの質問があり、活発な意見交換が行われた。

3 戦略国際問題研究所(CSIS)訪問

CSISで写真撮影する参加者たち

 3月17日(第1グループ)及び24日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行はCSISを訪問し、ニコラス・セチェイニー上級フェローと意見交換を行った。同氏からは、最近の日本を取り巻く地域の安全保障上の動き及びそれらが沖縄の米軍基地問題にどのような影響を与えるか、また沖縄の負担軽減や米軍との交流の重要性などについて説明が行われ、日本の未来を担うリーダーとなる参加者が、米国を訪れ、米国関係者と自由闊達な意見交換を行うことの大切さ及び二国間交流を活発に行うことの重要性を強調した。

4 国務省・国防省訪問

国務省での集合写真
国防省での表敬訪問の様子

 3月17日(第1グループ)及び24日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行は国務省を訪れ、エレンライク日本部長への表敬訪問を行った。エレンライク部長は、自身の在沖米総領事時代の経験も踏まえつつ、人と人との間のつながりこそが日米同盟の基礎である旨強調し、これからも米国との交流を続け、日米双方の対話の機会に積極的に参加してほしい旨述べた。その後参加者は、国務省日本デスクの職員とともに、日米同盟や日米間の外交についてのロールプレイを行った。ロールプレイでは、日本チーム・米国チームに分かれ、外交上の難しい課題に直面した際にどのように両国が協力し、問題を解決しようとするのかを体験した。これに対し参加者からは、人と人との絆に基づき、これからも強固な日米同盟を維持するためにできることを考えたい旨の発言があった。
 24日、第2グループ参加者は国防省を訪問し、パーク日本部長代行への表敬訪問を行った。パーク部長代行からは、日本を取り巻く地域の安全保障環境は厳しいものであり、地域及び世界の安全保障環境において日本が果たす役割が重要である旨述べるとともに、米国政府は沖縄の基地負担軽減を真剣に考えている旨述べた。これに対し参加者からは、今回の訪問を受け入れてくれたことへの謝意が示され、今回の訪問を通じ得た学びを今後に活かしたい旨の発言があった。その後パーク部長代行の案内でペンタゴン視察を実施した。

5 現地学生との交流

現地学生との集合写真
現地学生との交流の様子

 3月18日(第1グループ)及び25日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行はNPO法人「グローバライズDC」が運営するプログラム「ジャパニーズ・プラス」の下で日本語を勉強する現地の学生と交流を行った。
 プログラムでは、参加者から現地学生に対して、沖縄の音楽、方言、エイサー等の文化紹介、沖縄の歴史や自然などを紹介するプレゼンテーションを行った。また、ワシントンDC日米協会によるオンラインレクチャーが行われ、同協会理事長、ジョン・R・マロット大使からワシントンDCの桜に関する歴史の説明があり、米国側の学生から積極的な質問があった。日本語、英語双方を使いながら、日米両国の文化等について同年代の学生と率直な意見交換を行う機会となった。

6 ジョージタウン大学訪問

ジョージタウン大学での交流の様子

 3月18日(第1グループ)及び25日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行は、ジョージタウン大学を訪問し、同大学院の学生による案内のもと、同大学のキャンパスツアーを行った。プログラムでは、カケハシプロジェクトで訪日した現地学生との交流を行い、現地学生から、未来を担う若い世代である参加者に対し、留学や国際交流の機会を積極的に持ち世界を広げてほしい旨の激励があった。

ニューヨーク

1 国連で活躍する邦人職員・国際連合日本政府代表部表敬

発言する中満泉・国連事務次長/軍縮担当上級代表
中満泉・国連事務次長/軍縮担当上級代表と参加者たち

 3月20日(第1グループ)及び27日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行は国際連合日本政府代表部を訪問し、第1グループは中野華代UNDP職員、第2グループは中満泉・国連事務次長/軍縮担当上級代表を表敬した。参加者からは、ワシントンDCでのプログラムを通じた学びや、参加者同士で意見交換するワークショップも踏まえ、国際情勢、安全保障、沖縄の基地問題等多岐にわたる質問があり、これらの問題意識に対する国連としての考え方の説明があった。その後、国連代表部の山中大使への表敬及び意見交換を行った。

2 米側要人及びニューヨーク総領事表敬

米側要人に発言する参加者の様子
ニューヨーク総領事表敬の様子

 3月20日(第1グループ)及び27日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行は、ニューヨーク総領事公邸を訪問し、第1グループはデイビット・ジェーンズ元OIST(沖縄科学技術大学院大学)財団会長兼CEO、第2グループはジョシュア・ウォーカー・ジャパン・ソサエティー理事長及び森ニューヨーク総領事を表敬した。ジェーンズ氏からは自身と日本や沖縄との関りやOISTに関連した沖縄の国際化や発展などに関する話があり、ウォーカー理事長からは自身が日本で過ごした経験も踏まえつつ、参加者一人一人が「市民外交官」としてこれからも日米関係に携わってほしい旨激励した。参加者からは日米関係や沖縄に関連する質問があり、森大使及びそれぞれジェーンズ氏・ウォーカー理事長との間で活発な意見交換が行われた。

3 国連ツアー

国連ツアーの様子

 3月20日(第1グループ)及び27日(第2グループ)、TOFUプログラム参加者一行は、国連ツアーに参加した。ツアーでは国連の様々な組織についての説明を受け、安全保障理事会、経済社会理事会及び国連総会議場を視察した。またSDGsのコンセプト、軍縮・不拡散等、国際社会として達成しなければならない課題についても説明を受けた。

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