アメリカ合衆国

平成31年4月3日

 3月20日から23日まで,米国訪問中の第2回「アメリカで沖縄の未来を考える」(TOFU: Think of Okianwa’s Future in the United States)プログラム参加者一行は,ワシントンDCを訪問したところ,概要は次のとおり。

1 国務省訪問

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 3月21日午前,アメリカを訪問中の第2回TOFUプログラム参加者一行は国務省を訪問し,約2時間半にわたり国務省及び国防省職員と共に,外交官の業務や日米間の協力について学ぶロールプレイに参加した。
 ロールプレイの後,ウェブルス国務省日本部員から,ロールプレイで経験したように,日米間では様々な形で協力が行われている,日々ニュースで目にするような安全保障というテーマは日米関係の一部であり,留学プログラムを始めとする人的交流,経済等,幅広い分野で協力を進めてきている旨の説明があった。また,同日本部員は国際社会の平和と安定に対する日米同盟の幅広い重要性を強調した。
 これに対し参加者からは,TOFUプログラムを受け入れてくれた国務省及び国防省に対する謝意が示されるとともに,今回の行事を通じ,変化の激しい国際社会の中で,日米同盟が果たす役割の重要性について学ぶことができた旨の発言があった。

2 ホワイトハウス訪問

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 3月22日午前,米国を訪問中の第2回TOFUプログラム参加者はホワイトハウスを訪問し,ホワイトハウスの歴史や現在の機能について学んだ。その後,エリック・ジョンソンNSC日本大洋州担当部長を表敬し,短時間の意見交換を行った。
 ジョンソン日本部長から,NSCの役割や日米同盟の重要性について説明があり,ぜひ公的セクターでのキャリアを考えてほしい,また,TOFUでの経験を将来に生かしてほしいと述べ参加者を激励した。これに対し参加者から,日米同盟について学ぶ貴重な機会への謝意が示されるとともに,今後も沖縄出身の若者としてしっかりと考えていきたい旨の意欲が示された。

3 国立公文書館訪問

 3月22日午後,TOFUプログラム参加者一行は,国立公文書館を訪問し,職員の案内でその内部を見学し,サンフランシスコ平和条約,日米安全保障条約及び沖縄返還協定の原本を見ながら,それぞれの条約が締結された背景やその効果について学んだ。参加者からは貴重な機会への謝意が示されるとともに,各条約の内容や形式,保管方法等について積極的な質問がなされた。

4 在米国大使館訪問

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 3月22日午後,第2回TOFUプログラム参加者一行は,在米国大使館を訪問し,相川一俊特命全権公使を表敬し,約1時間,意見交換を行った。
 相川公使から最近の日米関係や大使館の役割等について説明を受けた参加者からは,沖縄の魅力をアメリカ人に効果的にアピールする方法や外交官の仕事等について積極的な質問がなされた。

5 現地学生との交流

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 3月23日午前,第2回TOFUプログラム参加者一行は,NPO法人「グローバライズDC」が運営するプログラム「ジャパン・プラス」の下で日本語を勉強する現地学生との交流会に参加した。
 参加者からは,日本の学校生活や沖縄の文化,観光資源,自然環境等について紹介したほか,沖縄空手のパフォーマンスを披露した。現地学生から日本語での自己紹介が行われた後,英語の歌詞に合わせたダンスを参加者に教え,一緒に踊り,その後の昼食を通じて一層交流を深めた。

6 全米日系米国人記念碑訪問及び日系人収容所体験講話

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 3月23日午後,TOFUプログラム参加者一行は,全米日系米国人記念碑を訪問し,20世紀の米国における日系人の置かれた環境について学習した。
 また,参加者は,それを踏まえ,戦時中に日系人収容所で生まれたジェラルド・ヤマダ氏から,自身の体験を含む日系人の歴史に関する講話を聞き,その理解を深めた。参加者からは,日系米国人のアイデンティティや米国における人種差別の現状に関する質疑も活発に行われた。


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