国際儀礼(プロトコール)
天皇誕生日に際しての茂木外務大臣のビデオメッセージ
令和3年2月23日
- 2月23日、天皇陛下は61歳の御誕生日をお迎えになられました。
- 茂木外務大臣は、この機会に以下の祝賀ビデオメッセージを発出しました。
天皇陛下が本日61歳の御誕生日をお迎えになられましたことに、心からお祝いを申し上げます。
新型コロナの影響により、昨年に続き、本年も外務大臣主催の天皇誕生日祝賀レセプションの実施を見送らざるを得なくなったことは誠に残念ですが、本年は、ビデオメッセージの形で、祝賀の御挨拶をさせていただきます。
天皇陛下におかれましては、皇后陛下と御一緒に、オンラインで様々な行事に御参加され、元日の新年ビデオメッセージで国民に直接語りかけられるなど、コロナ下でも、我々国民への一貫した思いをお示しになっておられます。
また、昨年は、新たに22か国の駐日大使から信任状捧呈をお受けいただいたほか、数多くの御親電を外国の要人と取り交わされました。日本と各国との友好親善関係をますます深く、豊かなものとするため,御尽力を頂いていることに対し、改めて深く感謝申し上げます。
国際社会は、今、3つの大きな変化・課題に直面しています。第一に、新型コロナの世界的拡大がもたらす危機、第二に、これまで国際社会の平和と繁栄を支えてきた普遍的価値や国際秩序への挑戦、第三に、グローバル化、デジタル化、気候変動といった国際社会共通の課題への対応が切迫していることです。
こうした中、わが国は日米同盟のさらなる強化、「自由で開かれたインド太平洋」の実現、中国・韓国・ロシアといった近隣外交、北朝鮮をめぐる諸懸案への対応などに取り組んでいきます。また、新型コロナによって大きな影響を受けた世界経済の回復、自由で公正な経済圏の拡大や、デジタル分野を始めとするポスト・コロナのルール作りでも、日本がリーダーシップを発揮していきます。
ここに改めて、皆さまと共に、天皇陛下の一層の御健勝と御皇室の御繁栄、そしてこのメッセージをご覧頂いている皆様の御健勝をお祈りし、祝賀のご挨拶とさせていただきます。