グローカル外交ネット

令和8年3月3日

外交実務研修員 川本 彩佳
(和歌山県から派遣)

1 はじめに

 私は、2024年4月に和歌山県から外務省へ派遣され、文化交流・海外広報課で勤務しています。和歌山県庁では、語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)や韓国との国際交流に係る業務に携わりました。外務省の皆さまに多大なる支援をいただきながら、学びの多い日々を過ごしております。

2 文化交流・海外広報課での業務

(1)在外公館文化事業について

 世界各国には日本が外国と外交を行う拠点として250を超える日本の大使館や総領事館、領事事務所等の在外公館がありますが、各在外公館では日々、様々な業務を行っており、その中の業務の一つとして、対日理解の促進や関心、親日派・知日派の維持・育成を目的として日本の文化を紹介する事業を実施しています。
 内容としては、茶道、華道、空手や剣道といった武道などの伝統文化、海外でも人気がある漫画やアニメ等のポップカルチャー紹介、日本食や和菓子などのレクチャー・デモンストレーション等、地方自治体と連携した地方の魅力発信など、日本の魅力を幅広く紹介し文化事業を実施しています。各公館が現地の事情やニーズを的確に捉え、より効果的な事業となるよう検討を重ねて企画・実施しています。

(2)海外における日本語教育について

 現在、海外では143の国・地域において約400万人が日本語教育機関で日本語を学習しており、海外における日本語教育は、日本との交流の担い手を育て、海外における日本への理解と認識を深めることを通じて、諸外国との友好関係の基盤を作る上で非常に重要な分野と位置付けられています。
 外務省では、独立行政法人国際交流基金と連携して、現地の日本語教師への助言・指導や教材作成の支援等を行う「日本語専門家」の海外派遣、海外の日本語教師を対象とした研修の実施、日本語教育機関の活動及びネットワーク形成に対する支援、ASEAN諸国を中心とするアジア地域における日本語学習のパートナーとして日本語パートナーズを派遣するなど、海外の日本語教育環境の整備を実施しています。その他にも、オンラインコースの運営・学習管理を行う日本語学習プラットフォーム「みなと」やモバイル端末向け学習アプリ等の日本語教材の開発・提供などの取り組みを日々進めています。また、多くの国・地域において、日本語を母語としない方の日本語能力を測定し、認定する「日本語能力試験」や就労目的での来日を希望する外国人に対する日本語教育という新たなニーズに対しても取組を進めています。

(令和6年度国際交流基金日本語パートナーズ感謝状贈呈式)

3 地方連携推進室での勤務について

 2025年7月から2か月間、地方連携推進室で勤務させていただき、研修期間中は駐日外交団等に対して地方の魅力を発信するツアー等の業務に携わらせていただきました。たくさんの自治体が外務省と連携しながら国際交流を進めていることを知ることができ、出向元に戻った際には同室での経験を活かしたいと思います。

4 最後に

 外務省独特の言い回しやスピード感に最初はとても戸惑い不安でいっぱいでしたが、皆さまの温かいサポートに支えられ、大変貴重な時間を過ごすことができました。本省での勤務を通して培った知識や経験をこの先の在外公館や自治体での勤務に活かしていけるよう努めていきたいと思います。お世話になった全ての皆さまに改めて、感謝申し上げます。

グローカル外交ネットへ戻る