G7/G8
G7広島外相会合
平成28年4月11日



4月10日(日曜日)及び11日(月曜日)、広島において、岸田外務大臣を議長としてG7外相会合が開催されたところ、概要次のとおり(出席者:G7各国外相及びEU外務・安全保障上級代表(一部セッションに代理出席あり))。
なお、会合終了後、以下の文書が発表された。
なお、会合終了後、以下の文書が発表された。
1 第1・第2セッション
(1)テロ・暴力的過激主義対策、難民問題
G7は、テロを強く非難し、暴力的過激主義等と連帯して闘い、穏健な考えや寛容が大事であることで一致した。伊勢志摩サミットに向けて、テロ対策を強化する具体的な施策を行動計画として作成していくことで一致した。難民問題については、難民・国内避難民への支援だけでなく、難民を受け入れている国や社会への支援が重要であることで一致した。岸田大臣からは、G7各国がそれぞれの強みを活かし、相互補完的に、かつ相乗効果を生む形でテロや難民問題に関する取り組みを進めていくことの重要性を強調した。
(2)その他
さらに、シリア、イラク、アフガニスタン、イラン、中東和平、リビアなどの情勢について議論を行い、G7の連携を確認した。2 ワーキング・ディナー(第3セッション)
(1)北朝鮮
岸田大臣から、北朝鮮の最近の度重なる挑発的な発言や行動、特に核実験と弾道ミサイル発射、拉致問題を含む人権侵害について説明し、各国ともこれらを非難して、速やかに対処するよう要求することで一致した。また、国連安保理決議第2270号の採択を歓迎し、同決議を含む関連決議の完全の履行を呼びかけた。(2)海洋安全保障
海洋安全保障については、緊張を高める一方的な現状変更が見られる東シナ海・南シナ海における状況に対する懸念を表明した。また、すべての国に対して、大規模なものを含む埋立て、拠点構築及びその軍事目的の利用といった行動の自制を要求した。
さらに、仲裁手続きを含め、拘束力を有する関連の裁判所の決定を完全に履行することを要求した。