サウジアラビア王国

令和5年10月18日

 10月18日午後7時15分から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、イスラエル・パレスチナ情勢について、ムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード・サウジアラビア王国皇太子兼首相(H.R.H. Prince Mohammed bin Salman bin Abdulaziz Al-Saud, Crown Prince and Prime Minister of the Kingdom of Saudi Arabia)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、ガザ地区を含むイスラエル・パレスチナ情勢を深刻な懸念をもって注視しており、今般のハマス等のパレスチナ武装勢力によるテロ攻撃、特に罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐はどのような理由であれ正当化しえず、日本としてこれを断固として非難してきた旨伝達しました。
  2. また、岸田総理大臣は、ガザ市にあるアル・アハリ病院が攻撃され一般市民に多大な被害が発生したことに強い憤りを覚える、一般市民の安全を確保し、事態を早期に沈静化するよう連携していきたい旨述べました。
  3. 岸田総理大臣は、サウジアラビアによる事態の沈静化に向けた外交努力を高く評価するとともに、日本は、ガザ地区の一般市民に対する支援として、国際機関を通じ、総額1,000万ドル規模の緊急人道支援を実施する考えである旨伝達し、事態の早期沈静化及びガザ地区の人道状況の改善に向けて、サウジアラビアと協力していきたいと述べました。
  4. これに対し、ムハンマド皇太子兼首相からは、現地情勢について深刻な懸念を共有する、サウジアラビアとして事態の沈静化に向けて各方面と緊密に連絡を取り合っている、湾岸協力理事会(GCC)としても人道支援を強化していきたい旨発言があり、サウジアラビアの外交努力につき説明がありました。
  5. 両首脳は、両国が、引き続き連携して、ガザ地区の人道状況改善や事態の沈静化に向けて共に取り組んでいくことを確認しました。

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