サウジアラビア王国

平成29年6月27日

 本27日,午後4時15分から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,皇太子兼副首相に就任したムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード・サウジアラビア王国皇太子兼副首相(H.R.H. Prince Mohammed bin Salman bin Abdulaziz Al Saud, Crown Prince and Deputy Prime Minister of the Kingdom of Saudi Arabia)との間で電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 安倍総理大臣からムハンマド皇太子に対し,皇太子兼副首相への就任に対する祝意を表しつつ,中東の平和と繁栄の鍵となり,日本のエネルギー安全保障の柱であるサウジアラビアとの関係は極めて重要であり,本年3月のサルマン・サウジアラビア王国国王陛下訪日時に合意した「日・サウジ・ビジョン2030(英文)(PDF)別ウィンドウで開く」の実現に官民あげて全力で取り組んでいる旨述べました。

2 これに対し,ムハンマド皇太子から,謝意を表しつつ,日本はサウジアラビアの中で特別な地位を占めており,関係を重視,自分とサルマン国王の訪日を通じて様々な協力が進展していることは喜ばしい,このような関係を更に強化していきたい旨述べました。

3 また,安倍総理大臣から,テロ・暴力的過激主義との闘いをはじめ,中東の平和と安定の実現に向けたムハンマド皇太子の決意を高く評価しつつ,日本は,中東の平和と安定のため,ムハンマド皇太子と協力しつつ貢献していきたい旨を伝えました。

4 最近のカタールをめぐる情勢について,安倍総理大臣から,アラブ・イスラムの盟主たるサウジアラビアの指導力により,地域や湾岸協力理事会(GCC)の結束が維持されることを望む旨述べつつ,本件が当事者間の対話により解決されることが重要との観点からクウェートの仲介を支持している旨を伝え,これに対しムハンマド皇太子からは,サウジアラビアとしては本件の解決に努力しているところである旨の発言がありました。


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