中東

令和6年6月14日
  1. 2月26日から3月1日にかけて、中東・北アフリカ地域から4名の専門家を招へいし、「第七回中東における暴力的過激主義対策に関する対話」を開催しました。
  2. 一行は、京都の妙心寺春光院において宗教間対話を行ったほか、広島平和記念資料館及びその他の関連施設、国連訓練調査研究所(UNITAR) 広島事務所、更生保護法人斉修会、八街少年院の訪問、NPO法人アクセプト・インターナショナルとの意見交換等において、中東地域と日本の共通課題である暴力的過激主義対策について議論しました。
  3. また、一行は、2月29日に、我が国の有識者を交えた「帰還者の処遇」をテーマとしたラウンドテーブルに参加し、暴力的過激主義対策の分野で日本が果たすべき役割について意見交換を行いました。参加者からは、今後とも今回のような対話を続けていくことが有益であり、対話を開催した日本政府に感謝する旨の発言がありました。
  4. また、3月1日、一行は深澤外務大臣政務官を表敬しました。深澤政務官から、日本はイスラムと「和」や「寛容」を重視する精神を共有しており、長年中東各国と良好な関係を有している立場から、暴力的過激主義対策を含め国際社会の平和と繁栄に引き続き貢献していきたい旨述べました。これに対し、一行からは招へいに対する謝意が表明され、今回の訪日で得た知見を今後に活かすとともに、暴力的過激主義対策における日本の役割にも期待する旨が述べられました。
(参考1)中東における暴力的過激主義対策に関する対話

 暴力的過激主義思想は根強く世界各地に残存・拡散しており、我が国もテロの脅威の例外ではない。文化的・思想的・社会的背景の異なる中東地域と日本においても、暴力的過激主義対策は共通の課題である。こうした観点から、平成30年9月に第1回日アラブ政治対話で表明した「知的・人的貢献」の一環として、平成30年度から毎年、中東地域の暴力的過激主義対策の有識者及び専門家を本邦に(コロナ禍においてはオンラインで)招へいし、日本の外務省関係者及び有識者との意見交換を実施してきた。

(参考2)参加者一行
  • (1)サイード・ジャヤーシー・イラク国家安全保障局戦略担当顧問
    Mr. Saeed Al-Jyashy, Strategic Affairs Advisor, National Security Advisory
  • (2)ターレク・ラジャル・イスラム協力機構(OIC)事務局「知恵の声」センター所
    Dr. Tarek Ladjal, Advisor, Sawt Al-Hikma Center for countering the extreme narratives
  • (3)ラーファト・シュダイファート・ヨルダン警察少佐
    Dr. Rafat Al-Shdefat, Major, Head of the Center for Human Rights, Public Security Directorate
  • (4)マリヤム・ハミド・アズハル機構過激派対策オブザーバトリー通訳専門家
    Ms. Mariam Hamid, Translator Specialist, Al-Azhar Observatory for Combating Extremism
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