中東
山田外務大臣政務官のサウジアラビア及びオマーン訪問(結果)
3月22日(火曜日)から23日(水曜日)まで,山田美樹外務大臣政務官は,サウジアラビア及びオマーンを訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 サウジアラビア
(1)トルキー・ビン・ムハンマド外務副大臣(多国間関係担当)及びハーリド・アル・ジンダーン外務副大臣(二国間関係担当)との会談(3月22日)


山田政務官から,初のサウジアラビア訪問を嬉しく思う,安保理非常任理事国及び本年のG7議長国を務める日本として,中東地域の大国であるサウジアラビアとの間で地域の安定に向け一層緊密に協力していきたい旨述べました。これに対して,トルキー・ビン・ムハンマド外務副大臣及びハーリド・アル・ジンダーン外務副大臣からは,日本はサウジアラビアにとり経済関係のみならず様々な分野で重要な国であり,今後政治,安全保障,両国間の投資の促進等あらゆる分野で両国関係を一層強化したいと述べるとともに,中東地域の安定に向けたこれまでの日本の貢献を評価するとの発言がありました。また,イエメン,シリア,イラン等を含む中東地域情勢及び北朝鮮をはじめとするアジア情勢についても意見交換を行いました。
(2)サウジアラビア諮問評議会議員との会談(3月22日)


山田政務官は,4名の女性議員を含むサウジアラビア諮問評議会議員との間で,両国の医療や教育分野における状況について意見交換し,人材育成やインフラ分野も含め日本の知見が活用されることを望む旨伝えました。また,女性の諮問評議会議員との間では,日本及びサウジアラビア双方における女性に対する教育,女性の社会進出に向けた取組について活発な意見交換が行われました。

2 オマーン
(1)第5回オマーン・エコノミック・フォーラム)(3月23日)
(2)アラウィー外務担当相への表敬(3月23日)
山田政務官から,両国間の海上安全保障の協力の重要性につき強調し,人的交流の活発化の必要性について述べました。これに対し,アラウィー外務担当相より,両国関係は良好であり,オマーンとして日本と協力していくことは当然である,今後も両国関係を一層強化していきたい旨述べました。また,双方は,中東地域情勢についても意見交換を行いました。
(3)スナイディ商工大臣との会談(3月23日)


山田政務官から,日本として,オマーンの今後の開発プロジェクトに貢献していきたい,日本政府としてオマーンにおける日本企業の活動を支援していく旨伝えました。これに対し,スナイディ大臣から,オマーンにおける各種プロジェクトについて説明があるとともに,こうしたプロジェクトに対する日本企業からの積極的な参加を期待する旨の発言がありました。
(4)ネエマトザーデ・イラン商業・工業鉱山大臣の会談(3月23日)


山田政務官から,核問題に関する最終合意が「履行の日」を迎えたことを歓迎する,日本企業のイラン進出を支援していくとともに,イランの国際経済への参加を後押ししていきたい旨述べました。これに対し,ネエマトザーデ大臣は,イランの今後の発展のため,日本企業の高い技術や品質による協力を期待したい,国際経済により一層参加していく上で日本政府の支援もお願いしたい旨述べました。また,双方は,中東地域情勢についても意見交換を行いました。