オマーン国
日・オマーン外相会談
令和7年9月1日


現地時間9月1日午後3時45分(日本時間同日午後9時45分)から約40分間、日・GCC外相会合等出席のためクウェート国を訪問中の岩屋毅外務大臣は、バドル・ビン・ハマド・アル・ブーサイーディー・オマーン国外務大臣(H.E. Sayyid Badr bin Hamad al Busaidi, Foreign Minister, the Sultanate of Oman)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岩屋大臣から、大阪・関西万博を契機に両国ハイレベルの要人往来が活発化していることを歓迎したのに対し、バドル外相は、両国間の活発な交流に言及しつつ、こうした交流を更に積み上げていくことへの期待を表明しました。
- 両外相は、イラン、ガザ等を含む地域・国際情勢について、率直な意見交換を行いました。
- 岩屋大臣から、オマーンが、イラン核問題をめぐる米・イラン間の協議の仲介を含め、地域の緊張緩和に向けて重要な役割を果たしていることに敬意を表しつつ、対話を通じた諸問題の解決に向け連携していきたい旨述べました。これに対し、バドル外相からは、イラン核問題の平和的解決に向けたオマーンの外交努力について説明がありました。
- 岩屋大臣から、ガザの深刻な人道状況の改善及び「二国家解決」の実現に向けてオマーンとも連携していきたい旨述べました。これに対し、バドル外相からは、地域の安定化に向けた日本の取組を歓迎する旨述べ、中東地域が直面する諸課題は、いずれもパレスチナ問題と関係しており、同問題の公正な解決なくして中東地域の安定は実現し得ない旨発言がありました。
- さらに両外相は、インド太平洋情勢についても意見交換を行い、双方は、地域・国際社会の諸課題の平和的解決に向けて、一層緊密に意思疎通していくことで一致しました。