イラン・イスラム共和国

令和3年8月22日
イラン大統領への挨拶
イラン大統領に表敬する茂木外務大臣

 イラン・イスラム共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間8月22日午前11時30分(日本時間16時)から約50分間、セイエド・エブラヒーム・ライースィ大統領(H.E. Ayatollah. Seyyed Ebrahim RAISI, President, Islamic Republic of Iran)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、茂木大臣から、ライースィ大統領の就任に祝意を述べつつ、ライースィ新大統領の就任直後にイランへの訪問を実現できたことは、日イランの伝統的友好関係の証である旨述べました。また、茂木大臣は、イランにおける新型コロナ対策及びワクチン接種が喫緊の課題であることを踏まえ、先月、日本で製造された約290万回分のワクチンをイランに供与したことに触れ、イランにおける感染の抑制に資することに期待する旨述べました。
     これに対し、ライースィ大統領からは、茂木大臣のイラン訪問を歓迎するとともに、日本からの新型コロナワクチンの供与に関し、謝意が表明されました。
  2. 茂木大臣から、核合意を一貫して支持してきた日本の立場に基づき、イランが早期の核合意復帰に向けて建設的に取り組むよう求めました。ライースィ大統領からは、イラン政府の立場について説明があり、両国で引き続き緊密な意見交換を継続していくことで一致しました。
  3. また、双方は二国間関係についても意見交換を行い、日本とイランは様々な分野で協力を拡大してきており、ライースィ新政権との間でも二国間関係の強化及び更なる拡大に努めていくことで一致しました。
  4. また、双方は、アフガニスタン、イエメンを含む中東情勢及び中国、北朝鮮等の東アジア情勢についても意見交換を行いました。また、茂木大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を要請し、ライースィ大統領から理解と支持を得ました。
  5. その後、茂木大臣はアリー・シャムハーニ・イラン国家安全保障最高評議会書記(H.E. Dr. Ali SHAMKHANI, Secretary of Supreme National Security Council of the Islamic Republic of Iran)と午後0時25分(日本時間16時55分)から約45分間、また、モハンマド・バーゲル・ガリバーフ国会議長(H.E. Dr. Mohammad Baqer QALIBAF, Speaker of the Islamic Parliament of Iran)と午後1時30分(日本時間18時)から約30分間会談を行い、新型コロナ対策への支援を含む二国間関係、核合意の問題、海上安全保障と航行の安全、更にアフガニスタン等の地域情勢について意見交換を行いました。

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