イラン・イスラム共和国

令和2年2月15日
日・イラン外相会談(握手)
日・イラン外相会談(挨拶)
日・イラン外相会談(会談)

 2月15日午前10時00分(現地時間;日本時間同日午後6時00分)から約35分間,ミュンヘン安全保障会議出席のためにミュンヘンに出張中の茂木敏充外務大臣は,モハンマド・ジャヴァード・ザリーフ・イラン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Dr. Mohammad Javad Zarif, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Iran)と会談を行ったところ,概要以下のとおりです。

  1. 茂木大臣から,中東地域が引き続き高い緊張状態にあることを憂慮している旨述べつつ,日本として,地域の緊張緩和及び情勢の安定化に向けて粘り強い外交努力を継続する旨述べました。その上で,イランに対し地域の緊張を高める行動を取らないよう自制するとともに,関係する勢力にも影響力を行使するよう求めました。これに対し,ザリーフ外相から,イランとしても更なる緊張は望んでいない旨述べるとともに,日本の外交努力を高く評価する,引き続き日本と緊密に連携していきたい旨の発言がありました。
  2. 茂木大臣から,核合意を一貫して支持する我が国の立場に基づき,イランに対し,核合意を遵守し,IAEAと完全な形で協力するよう改めて求めました。また,先般のイランによる衛星搭載ロケット(SLV)の発射について地域の緊張緩和に資するものではない旨を述べつつ,地域の平和と安定に向けて建設的な役割を果たすよう求めました。さらに,茂木大臣から,日本関係船舶の安全確保のための自衛隊による情報収集活動について改めて説明し,昨年12月の日・イラン首脳会談の際からイランの立場に変更がないことを確認しました。
  3. 両外相は,二国間関係についても意見交換を行い,引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。

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