バーレーン王国
河野外務大臣のバーレーン王国訪問(結果)
平成30年10月27日
本27日(現地時間同日土曜日),河野太郎外務大臣は,バーレーン王国のマナーマにおいて,英国国際戦略問題研究所(IISS)が主催する第14回マナーマ対話に出席したところ,概要は以下のとおりです。(河野大臣のマナーマ対話への出席は昨年に続いて2年連続。)
1 バーレーン王国要人との会談
河野外務大臣は,サルマン皇太子及びハリーファ首相表敬を行うとともに,ハーリド外務大臣との間で日・バーレーン外相会談を行いました。
これらの会談では,経済,文化,遺跡・観光分野を含めて良好な二国間関係を更に強化していくことを確認するとともに,中東地域の情勢や北朝鮮情勢についても意見交換を行いました。
2 第14回マナーマ対話への出席
河野外務大臣は,「中東の安定化と再建」を議論する全体セッションにおいて,中東地域の平和と安定に向けた日本の政策・貢献について要旨以下のスピーチ(骨子(PDF) / 日本語(PDF) / 英語(PDF))を行いました。(ジョン・チップマンIISS事務所長が議事進行役を務め,河野大臣のほか,サファディ・ヨルダン外相,マクガーク米大統領特使が登壇。)
(1)中東地域の中長期的安定のためには,中東諸国における改革の完遂が不可欠。これらの改革を失敗させてはならない。
(2)日本として,明治維新以降の近代化の150年の経験から得られた知見・経験を活用し,中東地域の歴史,各国の伝統や文化を尊重した形での改革支援策(特に,教育,人材育成,若者のエンパワーメント)に取り組んでいく。
(3)日本は,上記を成し遂げるべく,「河野四箇条」の下,中東地域の安定に向けて積極的に取り組んでいく。
3 その他
河野外務大臣は,サファディ・ヨルダン外相とも協議を行いました。
- (参考)マナーマ対話(10月26日-28日,於マナーマ)
- (1)英国国際戦略問題研究所(IISS)が主催し,バーレーンの首都マナーマで毎年開催される,主に湾岸地域の安全保障をテーマとした会合。地域内の各国及び主要国から,外交・防衛に関わる閣僚・政府関係者,研究者,報道関係者等の有識者が集まり,議論を行うもの。民間の主催だが権威ある安全保障関連のセミナーとなっており,国際的なプレス等の関心も高い。
- (2)本年は,変容する中東における米国の政策,関係の変化と中東秩序の出現,中東における紛争と外交,国境を越える脅威への予防と対応等につき,意見交換が行われた。