アラブ首長国連邦
日・アラブ首長国連邦(UAE)首脳電話会談
令和5年10月18日
10月18日午後10時25分から約10分間、岸田文雄内閣総理大臣は、イスラエル・パレスチナ情勢について、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦(UAE)大統領(H.H. Sheikh Mohamed bin Zayed Al Nahyan, President of the United Arab Emirates)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岸田総理大臣から、ガザ地区を含むイスラエル・パレスチナ情勢を深刻な懸念を持って注視しており、今般のハマス等のパレスチナ武装勢力によるテロ攻撃、特に罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐はどのような理由であれ正当化しえず、日本としてこれを断固として非難してきた旨伝達しました。
- また、岸田総理は、ガザ市にあるアル・アハリ病院が攻撃され一般市民に多大な被害が発生したことに強い憤りを覚える、一般市民の安全を確保し、事態を早期に沈静化するよう連携していきたい旨述べました。
- 岸田総理大臣は、UAEによる事態の沈静化に向けた外交努力を高く評価するとともに、日本は、ガザ地区の一般市民に対する支援として、国際機関を通じ、総額1,000万ドル規模の緊急人道支援を実施する考えである旨伝達し、事態の早期沈静化及びガザ地区の人道状況の改善に向けて、UAEと協力していきたいと述べました。
- これに対し、ムハンマド大統領からは、現地の情勢についての深刻な懸念を共有する旨発言があった上で、本件事案を受けたUAEの事態の沈静化に向けた外交努力について説明がありました。また、日本の外交努力及び人道支援に感謝する旨の発言がありました。
- 両首脳は、国連安保理の場を含め、両国が引き続き連携してガザ地区の人道状況改善や事態の沈静化に向けて共に取り組んでいくことを確認しました。