安倍総理大臣

平成26年2月27日
ムハンマド・アブダビ皇太子と握手を交わす安倍総理大臣(写真提供:内閣広報室)
会談が行われている様子(写真提供:内閣広報室)
協力覚書等の署名に立ち会う安倍総理大臣とムハンマド・アブダビ皇太子(写真提供:内閣広報室)

 2月26日(水曜日)午後6時から約40分間,安倍晋三内閣総理大臣は,公賓として来日中のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国皇太子殿下(His Highness General Sheikh Mohammed bin Zayed Al Nahyan, Crown Prince of Abu Dhabi and Deputy Supreme Commander of the UAE armed forces)と会談を行ったところ,概要は以下のとおり。会談後,両者は共同声明(骨子(PDF)/本文(和文(PDF)英文(PDF)))を発出するとともに,各種協力覚書等の署名(和文(PDF)英文(PDF))に立ち会い,その後,安倍総理大臣は,同皇太子を招いて晩餐会を開催した。

1.冒頭

 安倍総理から,幅広い分野で「包括的パートナーシップ」を一層強化したい旨述べつつ,昨年5月の総理のUAE訪問以降の二国間協力の具体的な進捗を歓迎し,更に協力を進めていきたい旨述べた。これに対し,ムハンマド皇太子から強い賛同を得た。

2.政治・安全保障

 安倍総理から,国際協調主義に基づく積極的平和主義の下,日本は中東地域を含む国際社会の平和と安定にこれまで以上に積極的に寄与していくとの考えを述べ,UAEとの間で合同委員会や安保対話等を通じて具体的な協力を深化させたい旨述べた。これに対し,ムハンマド皇太子は,かかる日本の取組みを歓迎する,中東地域の安定に向けた日本は肯定的な役割を果たせると考えている旨述べた。

3.経済・教育

 安倍総理から,エネルギー安定供給に感謝するとともに,石油開発分野での協力は両国関係の基礎であり,更なる関係強化に向けた支援を求めるとともに,原油の共同備蓄の容量拡大を決定した旨述べた。また,原子力の平和的利用の分野でも協力を強化していきたい旨述べた。更に,安倍総理から,医療分野での協力強化や両国間の投資促進の取組を強化したい旨述べるとともに,教育分野においても,5年間で500人の留学生受入目標を達成するため,アラブ首長国連邦の青少年招聘を新たに実施していきたい旨述べた。
 これに対し,ムハンマド皇太子は,UAEは日本との関係強化に強い熱意を有しており,賢明で誠実な友人である日本と様々な分野で二国間関係を強化していきたい旨述べた。また,同席するUAE関係閣僚から,対日投資,第三国への投資や協力,原子力,教育,中小企業支援,医療分野での協力等に大きな関心が示された。
 以上に加え,安倍総理から,女性の起業支援,インフラ整備,国際協力機構(JICA)による技術協力の分野でも協力を強化していきたい旨述べた。

4.地域情勢

 双方は,イランの核問題を始めとする中東地域情勢や国際場裏での協力等についても意見交換を行った。




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