トルコ共和国

令和3年8月20日
茂木外務大臣とメヴリュット・チャヴシュオール・トルコ外務大臣
日・トルコ外相会談

 トルコ共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間8月20日午前10時30分(日本時間8月20日16時30分)から150分間、メヴリュット・チャヴシュオール・トルコ共和国外務大臣(H.E. Mr. Mevlüt ÇAVUŞOĞLU, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Turkey)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、茂木大臣から、G20名古屋外相会合以来のチャヴシュオール大臣との再会を喜ぶと同時に、東京オリンピックでのトルコ選手の活躍にお祝いを伝えました。また、先般の地中海沿岸地域での大規模な森林火災に対するお見舞いを申し上げた上で、地域の大国かつ日本の戦略的パートナーであるトルコとの関係を重視している旨述べました。これに対して、チャヴシュオール大臣は、森林火災のお見舞いに対し感謝の意を述べるとともに、日本との関係強化に取り組みたい旨述べました。
  2. 茂木大臣から、日トルコ経済連携協定(EPA)交渉の早期妥結や社会保障協定交渉の進展、トルコ日本科学技術大学の設立を含む様々な分野での二国間関係の発展に向けて、協力関係を一層強化していきたい旨述べました。また、茂木大臣から、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた日本の取組を紹介し、海洋国家である両国の間で、法の支配に基づく海洋秩序を含め、様々な海洋に関する課題について議論を深めていきたい旨述べ、双方は、「日トルコ海洋協議」を立ち上げることで一致しました。さらに、茂木大臣から、2024年が日トルコの外交関係樹立100周年の記念の年であることも見据えて、要人往来の活発化を目指したい旨述べました。
    このほか、双方は、アフガニスタン、イラク、中東和平を始めとする中東情勢や、中国、北朝鮮等の東アジア情勢についても意見交換を行い、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めたのに対し、チャヴシュオール大臣から支持を得ました。
  3. 会談の中で、双方同席の下、シリア難民の流入により影響を受けているトルコの地方自治体における社会インフラ整備を目的とした450億円を限度とする円借款に関する交換公文の署名が行われました。

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