中東

平成27年6月18日

1 観光促進国際会合オープニングセッションへの出席(6月15日)

(1)中山外務副大臣は、パレスチナのベツレヘムにて開催された世界観光機関(UNWTO)とパレスチナが共催する観光促進国際会議のオープニングセッションに出席しました。同会議には、ハムダッラー・パレスチナ自治政府首相をはじめ、トニー・ブレア・カルテット代表等46カ国・地域から約500名が参加しました。

(2)中山副大臣はオープニングセッションにてスピーチを行い、中東における観光振興の重要性を指摘した上で、我が国独自の中東和平への取り組み、特に、「平和と繁栄の回廊」構想のもと、観光分野での域内の協力を促す「観光回廊」イニシアティブや、信頼醸成のためのイスラエル・パレスチナ青年招へいプロジェクト等を紹介しました。なお,これに先立つ14日に同招へいプロジェクト参加者の同窓会が開催され,中山副大臣は挨拶を行いました。

2 イスラエル政府関係者との会談(6月14日、15日)

ネタニヤフ首相との立ち話
シャローム副首相兼内相との会談
(1)中山外務副大臣はイスラエルを訪問し、首相府にてネタニヤフ首相と短時間立ち話をした他、シャローム副首相兼内相、ホトヴェリ副外相、グロネル首相府次官等イスラエル新政権の面々と会談を行いました。

(2)中山副大臣は、様々な分野での二国間関係の進展につき言及するとともに、中東和平について、入植地建設の凍結を含めイスラエル政府による前向きな対応を求めました。

(3)イスラエル側からは、二国間関係の発展における中山副大臣の尽力を評価した上で、あらゆる分野での日本との協力関係構築に期待感が示されました。

3 パレスチナ自治政府関係者との会談(6月15日、16日)

アッバース大統領との会談
(1)中山副大臣は、パレスチナを訪問し、アッバース大統領及びマアーヤ観光・遺跡庁長官とそれぞれ会談を行いました。

(2)パレスチナ側からは、これまでの日本のパレスチナ支援に対して高い評価と感謝の意が示され、中東和平への日本のさらなる貢献に期待感が表明されました。

(3)中山副大臣からは、中東和平が停滞している現状に懸念を表明し、この状況であるからこそ、日本独自のパレスチナ支援を継続していくとの考えを述べ、交渉再開に資さない動きは控えるよう求めました。

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