ヨルダン
日・ヨルダン首脳電話会談
令和5年10月19日
10月18日午後9時10分から約15分間、岸田文雄内閣総理大臣は、イスラエル・パレスチナ情勢について、アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン・ヨルダン・ハシェミット王国国王陛下(His Majesty King Abdullah II Ibn Al Hussein, King of the Hashemite Kingdom of Jordan)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 岸田総理大臣から、ガザ地区を含むイスラエル・パレスチナ情勢を深刻な懸念を持って注視しており、今般のハマス等のパレスチナ武装勢力によるテロ攻撃、特に罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐はどのような理由であれ正当化しえず、日本としてこれを断固として非難してきた旨述べました。
- また、岸田総理大臣は、ガザ市にあるアル・アハリ病院が攻撃され一般市民に多大な被害が発生したことに強い憤りを覚える、一般市民の安全を確保し、事態を早期に沈静化するよう連携していきたい旨述べました。
- また、岸田総理大臣は、ヨルダンによる事態の沈静化に向けた外交努力を高く評価するとともに、日本はガザ地区の一般市民に対する支援として、国際機関を通じ、総額1,000万ドル規模の緊急人道支援を実施する考えである旨伝達し、事態の早期沈静化及びガザ地区の人道状況の改善に向けて、ヨルダンと協力していきたいと述べました。さらに、岸田総理からは、イスラエルからの邦人等の輸送に備え、自衛隊機がヨルダンで待機中であり、協力に深く感謝する旨述べました。
- アブドッラー国王陛下からは、現地の情勢についての深刻な懸念を共有する旨発言があった上で、本件事案を受けたヨルダンの外交努力について説明がありました。また、イスラエルからの邦人の出国について引き続き協力する、日本による外交努力と人道支援を高く評価するとの発言がありました。
- 両者は、暴力は何も生み出さず、事態の早期沈静化が重要であるとして、今後も緊密に連携していくことで一致しました。