エジプト・アラブ共和国

令和5年10月17日

 10月17日、午後9時00分から約25分間、岸田総理大臣は、イスラエル・パレスチナ情勢について、アブドゥルファッターハ・エルシーシ・エジプト大統領(H.E. Mr. Abdel-Fattah El-Sisi, President of the Arab Republic of Egypt)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、イスラエル・パレスチナ情勢を深刻な懸念をもって注視しており、今般のハマス等のパレスチナ武装勢力によるテロ攻撃、特に罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐はどのような理由であれ正当化しえず、日本としてこれを断固として非難してきた旨伝達しました。
  2. また、岸田総理大臣は、エジプトによるガザ地区の人道状況改善に向けた外交努力を高く評価するとともに、日本は、ガザ地区の一般市民に対する支援として、国際機関を通じ、総額1,000万ドル規模の緊急人道支援を実施する考えである旨伝達し、事態の早期沈静化及びガザ地区の人道状況の改善に向けて、エジプトと協力していきたいと述べました。さらに、岸田総理大臣からは、ガザ地区からエジプト側へ退避を希望する邦人に対する協力を要請しました。
  3. エルシーシ大統領からは、人道危機を回避するためのエジプトの外交努力等につき説明がありました。また、邦人の安全な退避に向けて引き続き協力するとの発言がありました。
  4. 両首脳は、両国が引き続き連携してガザ地区の人道状況改善や同地区からの退避、そして事態の沈静化に向けて共に取り組んでいくことを確認しました。

エジプト・アラブ共和国へ戻る