ウルグアイ東方共和国

令和3年1月6日
独立広場での献花
署名式
外交関係開設100周年記念ロゴ発表式

 ウルグアイを訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間1月6日午後3時(日本時間7日午前3時)から約1時間30分、フランシスコ・ブスティージョ外務大臣(H. E. Mr. Francisco Bustillo, Minister of Foreign Affairs of the Oriental Republic of Uruguay)との間で外相会談を行い、その後午後5時(日本時間7日午前5時)から30分間、ラカジェ・ポウ大統領(H. E. Mr. Luis Lacalle Pou, President of the Oriental Republic of Uruguay)を表敬しました。また、これらの会談・表敬に先立ち、同日午前11時30分(日本時間同日午後11時30分)から20分間、日ウルグアイ外交関係開設100周年記念事業実行委員会関係者及び日本人会会長と懇談しました。これらの会談等の概要は以下のとおりです。
 今回の茂木大臣のウルグアイ訪問では、民主主義等の価値の定着の模範であり、自由貿易を推進するウルグアイとの間で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け、外交関係開設100周年の機会も捉えて、戦略的な連携を強化することを確認しました。

1 フランシスコ・ブスティージョ外務大臣との会談

日・ウルグアイ外相会談
「日本・ウルグアイ外交関係開設100周年記念」ロゴマークの発表

(1)冒頭、茂木大臣から、外交関係開設100周年の年に、日本の外務大臣としては35年ぶりにウルグアイを訪問でき嬉しく思う、桜の植樹や記念切手の発行など幅広い分野での外交関係開設100周年記念行事を通じて、両国の交流を一層促進していきたい旨述べました。これに対し、ブスティージョ外務大臣より、歓迎の意と、100周年祝賀を契機に次の100年に向けて両国関係を一層緊密にしたいとの発言がありました。

(2)茂木大臣から、日系人が「架け橋」として両国民を繋いできた素地もあり、日ウルグアイ関係は経済・文化等の分野でも拡大・深化している、本日の税関相互支援協定署名など、法的枠組の整備を含むビジネス環境整備が不可欠である旨述べました。ブスティージョ外務大臣から、牛肉の相互輸出の開始を始め、日本との経済関係の緊密化は顕著なものがあり、日本企業の活動を歓迎すると述べるとともに、新型コロナ対策支援を含むこれまでの日本の支援に対して謝意の表明がありました。

(3)さらに、両大臣は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」、北朝鮮、東シナ海及び南シナ海情勢について意見交換を行い、日本と基本的価値を共有し、そうした価値定着の模範となっているウルグアイとの間で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向けて協力していくことで一致しました。また、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を要請し、ブスティージョ外務大臣から支持を得ました。

(4)会談に続いて両大臣は、双方の税関当局が貿易円滑化措置や効果的な水際取締りのため相互支援等を行うことを定める日・ウルグアイ税関相互支援協定に署名すると共に、両国国旗等のモチーフを織り込みデザインした「日本・ウルグアイ外交関係開設100周年記念」ロゴマークを発表しました。

2 茂木大臣によるラカジェ・ポウ大統領表敬

茂木大臣によるラカジェ・ポウ大統領表敬 茂木大臣によるラカジェ・ポウ大統領表敬
(写真提供:ウルグアイ大統領府)

(1)冒頭、茂木大臣から、両国は距離的には離れているが、長い友好の歴史と基本的価値を共有する重要なパートナーであり、通商問題に関わってきた立場から、個人的にもGATTウルグアイラウンドが開始された国を訪問できたことは感慨深い旨述べました。これに対し、ラカジェ・ポウ大統領から、日ウルグアイ外交関係開設100周年の節目の年におけるウルグアイ訪問を歓迎し、この機会に日・ウルグアイ関係を一層強化していきたい旨述べました。

(2)茂木大臣から、中南米有数の自由で開かれた経済に発展したウルグアイの歩みに敬意を表するとともに、今後とも自由貿易を推進し、貿易投資の発展に共に取り組みたい旨述べました。これに対し、ラカジェ・ポウ大統領から、日本との経済・貿易関係をより一層強化したい旨述べました。

(3)茂木大臣から、「日本の自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の取組を紹介しつつ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向けて協力していきたい旨述べ、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を要請し、ラカジェ・ポウ大統領から支持を得ました。

3 オダラ(Hodara)日ウルグアイ外交関係開設100周年記念事業実行委員会委員長他及びコウキ・クニザワ在ウルグアイ日本人会会長との懇談

日ウルグアイ外交関係開設100周年記念事業実行委員会関係者との懇談
日ウルグアイ外交関係開設100周年記念事業実行委員会関係者との懇談

(1)茂木大臣は、実行委員会による桜の植樹を始めとする各種記念事業への尽力に感謝すると共に、日系人の方々が様々な困難や苦労を乗り越え、「架け橋」としてウルグアイの発展や両国の友好と信頼関係の増進に貢献されていることに敬意を表したい旨述べました。

(2)オダラ委員長及びクニザワ会長からは、茂木大臣の訪問に深い感謝の意が表され、その後、日ウルグアイ外交関係開設100周年を祝賀し、次の100年に向けて政治、経済、文化等幅広い分野で二国関係を盛り上げていくことについて意見交換しました。


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