アルゼンチン共和国
日・アルゼンチン首脳会談
平成29年5月19日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
本19日午後6時10分から約50分間,安倍晋三内閣総理大臣は,公式実務訪問賓客として訪日中のマウリシオ・マクリ・アルゼンチン共和国大統領(H.E. Mr. Mauricio Macri, President of the Argentine Republic)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭発言
(1) 安倍総理大臣から,アルゼンチン大統領として19年ぶりとなるマクリ大統領の訪日を歓迎するとともに,マクリ大統領が自由開放的な諸改革を推進し,メルコスールや南米を牽引していることに対する支持を表明しました。また,明年2018年は国交樹立120周年であり,新しい日・アルゼンチン関係を開きたいと述べました。
(2)これに対し,マクリ大統領からは,今回の訪日招待に感謝する,明年の120周年に向けて,日本との戦略的パートナーシップを構築できることに感謝する旨述べました。
(2)これに対し,マクリ大統領からは,今回の訪日招待に感謝する,明年の120周年に向けて,日本との戦略的パートナーシップを構築できることに感謝する旨述べました。
2 二国間関係
(1)戦略的パートナー
安倍総理大臣から,政策協議や,明年にかけてアルゼンチンで開催される世界貿易機関(WTO)閣僚会議,G20の場等を通じ,基本的価値を共有する「戦略的パートナー」として具体的成果を積み上げていきたいと述べました。
(2)経済関係の強化
安倍総理大臣から,今般の投資協定の実質合意を歓迎するとともに,アルゼンチン政府に対する国際協力銀行(JBIC)の融資が20年振りに再開したことに言及し,質の高いインフラ投資を引き続き推進したいと述べました。さらに,日亜貿易投資合同委員会に対する「貿易経済関係強化に向けたロードマップ」作成,農林水産業・食料産業対話の設置や農産物貿易に関する協議進展を歓迎しました。
(3) 国民交流
安倍総理大臣から,日本にとっては中南米諸国との初めてのワーキングホリデー制度に係る協力覚書への署名を歓迎したほか,2018年ユース五輪,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向け,人的交流,スポーツ,観光を始め国民交流を更に進めたいと述べました。
3 地域情勢・国際場裡における協力
安倍総理大臣から,東シナ海や南シナ海を含む海洋における航行の自由の確保や法の支配の尊重が重要であることにつき述べました。両首脳は,北朝鮮による核実験と弾道ミサイル発射を強く非難し,関連国連安保理決議その他の国際的コミットメントの遵守を求めてくことで一致しました。
なお,首脳会談後,両首脳が立ち会いの下,農業,畜産業,漁業,林業及び食料産業分野に係る協力覚書,地上デジタル放送分野及び情報通信技術分野に関する覚書,ワーキング・ホリデー制度に関する協力覚書の3件の署名が行われました。次いで両首脳による共同記者発表が行われ,日・アルゼンチン共同プレス声明(仮訳(PDF) / 英文(PDF))を発出しました。その後,安倍総理大臣夫妻主催の晩餐会が行われ,両国関係の幅広い話題に会話が及びました。