安倍総理大臣

平成26年7月28日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)

 27日(日曜日)午後4時55分(トリニダード・トバゴ時間。日本時間28日(月曜日)午前5時55分)から約65分間,トリニダード・トバゴ訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,カムラ・パサード=ビセッサー・トリニダード・トバゴ首相と二国間会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
 会談終了後,トリニダード・トバゴ首相主催晩餐会が開催され,安倍総理夫妻は,カリコム諸国首脳,日本からの経済ミッションとともに出席しました。日本の総理大臣のトリニダード・トバゴ訪問は史上初めてです。

1 二国間関係

(1)冒頭,安倍総理より,外交関係樹立50周年及び日・カリブ交流年にあたり,日本の総理としての初めてのカリブ訪問をトリニダード・トバゴで実現でき光栄,50周年を記念し自衛隊遠洋練習艦隊が寄港したが,種々の交流を通じて友好関係を深めたいと述べました。パサード=ビセッサー首相は,安倍総理及び日本の経済界のトリニダード・トバゴ訪問を歓迎し,また,両首脳は,今回の訪問を新しい歴史の1ページとして,更に二国間関係を発展させていくことで一致しました。

(2)安倍総理から,カリコム諸国が抱える「小島嶼国特有の脆弱性」に鑑み,一人当たりの所得基準とは異なる観点からの支援が重要との認識を示すとともに,今後の協力のため,まずは調査を実施したいと述べました。パサード=ビセッサー首相は,日本の認識を高く評価するととともに,明日(28日)の日・カリコム首脳会合でもじっくり話したいと述べました。

(3)パサード=ビセッサー首相は,日本企業が検討している投資案件について,トリニダード・トバゴにとって重要であると評価するとともに,更なる日本企業の投資に期待を表明しました。また,同首相から,トリニダード・トバゴを通じてカリコム諸国に技術協力等を行う三角協力への関心が示されました。

2 日・カリコム関係

(1)両首脳は,ルールに基づく国際社会の平和と繁栄の実現にあたり,基本的価値を共有する日本とカリコムは重要なパートナーであるとの認識で一致しました。

(2)また,安倍総理から,秋には第4回日・カリコム外相会合を東京で開催することを提案しており,日・カリコム間のハイレベルの対話を継続・強化していきたいと述べました。

3 国際場裡における協力

(1)両首脳は,国連創設70周年の明年に向け,安保理改革の具体的進展を得るべく取り組みを強化すべきという認識で一致しました。

(2)気候変動については,安倍総理より,COP21において2020年以降の新たな国際枠組みに合意できるよう,緊密に協力していきたいと述べました。パサード=ビセッサー首相からも,カリコム諸国にとって優先度の高い課題であり,積極的に議論に参加していきたいと述べた。

(3)ミレニアム開発目標達成に向けて,特に,防災,ポスト2015年開発アジェンダの策定等の課題において協力していくことで一致しました。


安倍総理大臣へ戻る