ジャマイカ
日・ジャマイカ首脳会談

出迎える安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
本12日午後6時15分頃から約1時間,安倍晋三内閣総理大臣は,実務訪問賓客として訪日中のアンドリュー・マイケル・ホルネス・ジャマイカ首相(The Most Hon. Andrew Michael Holness, O.N., M.P., Prime Minister of Jamaica)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 握手を交わす両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 日・ジャマイカ首脳会談
(写真提供:内閣広報室) - 日・ジャマイカ首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
また,首脳会談後に,日・ジャマイカ租税条約及びパトロール艇や救助艇等の供与に関する無償資金協力の署名式並びに共同記者発表が行われ,その後,安倍総理大臣主催の夕食会が和やかな雰囲気の中で行われました。
- 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室)
1 冒頭,安倍総理大臣から,「外交関係樹立55周年の本年における,ホルネス首相の訪日を歓迎する。ジャマイカは自由,民主主義,人権,法の支配といった普遍的価値を共有する日本の重要なパートナーである」旨述べました。これに対し,ホルネス首相から,「今回の訪日に際しての日本のもてなしに感謝申し上げる。先般の台風など日本での自然災害についてお見舞い申し上げる。今回の訪日を機に両国の伝統的友好関係を一層強化していきたい」旨述べました。また,ホルネス首相は日本からの支援への謝意を表明しました。
2 両首脳は,日・ジャマイカ租税条約の署名は両国の経済関係にとって大きな前進であり,これを受けて二国間の貿易・投資が一層進んでいくことが期待されることで一致しました。
3 また,安倍総理大臣から,ジャマイカの小島嶼国特有の脆弱性の克服のため,日本が実施中のLED,太陽光パネル等の省エネルギー技術・機器導入のための支援を紹介するとともに,「引き続き防災・環境等の分野で協力していきたい」旨述べました。ホルネス首相から,気候変動に対する懸念が述べられ,気候変動・環境・防災の分野における日本の取組に対する支持,ジャマイカを含む小島嶼国への日本の支援に対する謝意が表明されました。
4 さらに,安倍総理大臣から,海洋秩序の安定と構築のために,国際海底機構(ISA)のホスト国としてジャマイカが果たしてきた貢献に敬意を表した上で,法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序はカリブ地域を含む国際社会全体の安定と繁栄の礎であるとし,同様の考えの下,日本は,「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」というビジョンの実現に取り組んでいる旨伝えました。
5 安倍総理から,本日署名するに至った無償資金協力の実施により,ジャマイカの海上保安等の能力が強化されることを期待する旨併せ述べたところ,ホルネス首相から,本件協力により,ジャマイカの海上保安及び災害対処能力が向上するとして謝意が表されました。
6 両首脳は,地域情勢についても議論を行いました。両首脳は,安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮の完全な非核化に向けて緊密に連携していくことで一致しました。安倍総理大臣から,最重要課題である拉致問題の早期解決へ向けた理解と協力を求め,ホルネス首相の支持を得ました。また,両首脳は,安保理改革を含む国際場裡における協力関係を深化させていくことで一致しました。
7 両首脳は,両国間の人物交流やスポーツ交流を含む人的交流を歓迎するとともに,日・カリコム間の協力等についても議論しました。
- 共同記者発表
(写真提供:内閣広報室) - 共同記者発表
(写真提供:内閣広報室) - 共同記者発表
(写真提供:内閣広報室)