安倍総理大臣

平成26年7月28日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)

 27日(日曜日)午後6時15分(トリニダード・トバゴ時間。日本時間28日(月曜日)午前7時15分)から約25分間,トリニダード・トバゴ訪問中の安倍晋三内閣総理大臣はガストン・ブラウン・アンティグア・バーブーダ首相と二国間会談を行ったところ,概要以下のとおりです。ブラウン首相は6月の選挙を経て首相に就任し,安倍総理とは初の首脳会談です。

1 冒頭

 冒頭,安倍総理から,首相及びカリコム議長国への就任に祝意を表したのに対し,ブラウン首相からは,安倍総理のカリブ訪問は歴史的な出来事であると述べました。両首脳は,日・カリブ交流年にあたり初の日・カリコム首脳会合の実現を歓迎するとともに,これを二国間関係並びに日・カリコム関係の一層の深化・拡大とさせる機会とすることで一致しました。

2 二国間関係

(1)安倍総理より,両国は基本的価値を共有し,同じ島国として伝統的な友好関係を維持してきたと述べるとともに,政府要人間のみならず,若者の人的交流も進んでいると述べました。また,安倍総理より,日本は,防災・環境,水産分野を中心に協力してきており,現在,水産分野の機材整備案件を早急に実施すべく調査を実施中であることを述べ,引き続き,「小島嶼国特有の脆弱性」を克服するための支援を実施していきたいと述べました。

(2)ブラウン首相からは,日本は多くの利益を共有する国である,島国として水産資源の持続的利用にも共通の関心がある,経済関係の強化,国際場裡での協力強化を図りたいとしつつ,日本の開発支援,水産分野,人材育成における日本の支援に深い謝意が表明されました。また,小島嶼国の脆弱性に対する理解に感謝する,小島嶼国は沿岸の浸食など気候変動の影響も受け,世界経済の停滞にも大きな影響を受けている,安倍総理によるアベノミクスのように,アンティグア・バーブーダにおいても,(ブラウン首相のファーストネームから命名した)ガストノミクスを実施しているが,まだ不十分であるとして,日本からの支援に対する期待が表明されました。

3 国際場裡における協力

 両首脳は,安保理改革や海洋生物資源の持続的利用など,国際的な議論の場においても,引き続き協力していくことで一致しました。


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