岸田外務大臣
日・ニジェール外相会談
平成25年6月2日


本2日午後4時から約25分間、横浜において、岸田文雄外務大臣は、モハメド・バズム・ニジェール共和国外務大臣(H.E. Mr. Mohamed Bazoum, Minister of State, Foreign Affairs, Cooperation, African Integration and Overseas Nigeriens of the Republic of Niger)との間で日・ニジェール外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、バズム大臣は、6月1日より3日まで開催中の第5回アフリカ開発会議(TICADV)に参加するため来日中です。
- 冒頭、岸田大臣から、バズム大臣の訪日を歓迎するとともに、TICADプロセス20周年となるTICADVを機に、日・アフリカ双方の発展及び日・ニジェール関係の強化を目指したい旨発言しました。
- これに対してバズム大臣より、TICADVが成功裡に進んでいることに祝意を表しつつ、日本の長年に亘る対ニジェール支援に対し深い謝意が述べられました。また、現政権が民主政治を回復してまだ2年余であることに言及しつつ、教育、農業、インフラ等の分野における日本の支援の強化と民間投資に大きな期待が示されました。さらに、駐日大使館の開館を来年までに実現したい旨述べました。
- 岸田大臣より、我が国はニジェールを含むサヘルの平和と安定に向け力強く支援していく旨述べ、日本企業も参画するウラン採鉱プラント近郊で先般発生したテロを非難しつつ、サヘル地域のテロ対策、治安維持能力強化のための支援を今般新規に決定した旨伝達し、これも活用してニジェールが治安対策を強化していくことを期待する旨述べました。また、イスフ大統領の国家開発に向けた取組への敬意を表しつつ、我が国はニジェールの開発計画や食料安全保障にかかる「3Nイニシアチブ」を支援するとともに、先般のウラン資源分野における協力に関する覚書への署名を歓迎する旨述べました。
- この他、アフリカの開発を含む国際場裡における協力等に関し、意見交換を行いました。