安倍総理大臣
日・レソト首脳会談
本2日午後6時20分から約20分間、横浜において、安倍晋三内閣総理大臣は、モツォアハエ・トーマス・タバネ・レソト王国首相(H.E. Mr. Motsoahae Thomas Thabane, Prime Minister of the Kingdom of Lesotho)との間で日・レソト首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、タバネ首相は6月1日から3日まで開催中の第5回アフリカ開発会議(TICADV)に参加するため来日中です。
冒頭、安倍総理から、タバネ首相の初の訪日を歓迎するとともに、TICADプロセス20周年となるTICADVを機に、日・アフリカ双方の発展を目指したい旨発言しました。これに対してタバネ首相から、日本の会議運営を賞賛するとともに日本の対アフリカ及び対レソト支援に対し深い謝意が述べられました。
続けて、タバネ首相から、日本の支援はみな注目に値するものであり、特に学校建設支援や食糧援助は順調に成果を上げている旨述べるとともに、雇用創出にもつながる日本からの投資の促進への期待が示されました。さらに、タバネ首相は被災地を訪問予定である旨述べました。
安倍総理から、新たに決定した食糧援助を含め、同国の厳しい食糧事情の改善に向けて引き続き支援を行っていく旨表明し、技術協力を促進するため技術協力協定の締結に向けた交渉を加速化させたい旨述べました。加えて、日本の技術力の結晶である地上デジタル放送日本方式の採用に期待する旨述べました。
この他、アフリカの開発を含む国際場裡における協力等に関し、意見交換を行いました。
なお、タバネ首相は、昨1日にTICAD関連行事として行われた渡辺貞夫氏の演奏に対して、南アフリカでの同氏に対する人気に言及しつつ、人生に息吹を与える素晴らしい演奏だったと賞賛し、安倍総理からは渡辺氏に同首相の言葉を伝えることとしたい旨述べました。