安倍総理大臣
日ラトビア首脳会談


本10日午後6時15分から約30分間、安倍晋三内閣総理大臣は、総理官邸において、来日中のバルディス・ドンブロウスキス・ラトビア共和国首相(H.E. Mr. Valdis Dombrovskis、Prime Minister of the Republic of Latvia)と会談したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭
安倍総理から、ドンブロウスキス首相の初来日を歓迎するとともに、基本的価値を共有するラトビアをパートナーとして重視している旨述べました。また、ラトビアがこの20年間、民主化・市場経済化を着実に進め、EUの一員となったことに敬意を表すると共に、これはラトビアを支援してきた日本にとっても誇りである旨述べました。
これに対し、ドンブロウスキス首相は、訪日中に受けた歓迎に感謝する旨述べた上で、日本とラトビアの関係は過去20年間継続的かつ着実に発展してきており、首都リガが2014年の欧州文化首都となり、また2015年にラトビアがEU議長国となる等の機会を捉え、引き続き更なる関係強化に努めたい旨述べました。 - 二国間関係
安倍総理から、日本と欧州の経済が共に再生することは世界全体の利益であり、この観点からも日EU経済連携協定(EPA)交渉で良い結果を出したい旨述べました。また、日本の食品に対するEUの輸入規制については、引き続き食品の安全に関する科学的データを提供していくので、規制の更なる緩和、撤廃への理解と協力をお願いしたい旨述べました。これに対し、ドンブロウスキス首相から、ラトビアの経済情勢について説明の上、ラトビアは一貫してEPAを支持してきており、速やかに良い交渉結果が出せるよう引き続き連携したいと述べました。
- 地域情勢
安倍総理から、東アジア情勢について説明する中で、北朝鮮の核・ミサイル開発問題や拉致問題解決に向けてのラトビアの理解と協力を求め、両首脳は、北朝鮮の一連の挑発的言動を非難するとの点で認識を共有しました。