安倍総理大臣
安倍総理大臣夫妻による「ポーランド・アイルランドの夕べ」の主催
2. ポーランドとアイルランドは,東日本大震災の被災者支援を通じて中学生や高校生の新たな交流が生まれた国でもあり,安倍総理大臣夫妻が本年6月に訪問した国でもあります。今回の行事は,こうした背景を踏まえて,ポーランド,アイルランド及び日本の若者同士の交流を更に深める場になることを願って開催されました。
3. この会には,3か国の中・高・大学生のほか,来日中のピエホチンスキ・ポーランド共和国副首相兼経済相,駐日アイルランド大使夫妻,駐日ポーランド大使夫妻,日ポーランド及び日アイルランド友好議連関係者,両国にゆかりの深い方々等が参加しました。出席した両大使館からは,それぞれの国の郷土料理の提供がありました。
4. 会では,安倍総理夫人による歓迎の挨拶に続き,相互交流を進めている兵庫県播磨高等学校とポーランドのナザレ高等学校の生徒12名,ポーランド・ワルシャワ大学及びポーランド日本情報工科大学からの留学生8名,文部科学省の奨学金制度を利用し日本で勉強中のアイルランド人留学生2名,7月末にアイルランドでホームステイを経験した宮城県,福島県及び新潟県在住の中・高生9名が4つのグループに分かれ,日本とポーランド,日本とアイルランドの交流に関する発表をそれぞれ行いました。
(1)まず,兵庫県播磨高等学校及びポーランド・ナザレ高校の生徒より,2011年5月に始まった両校の姉妹校交流の模様(相手国をお互いに知ることから始め,東日本大震災を通じて支え合い,現在ではインターネットや交換留学を通じて友情を深めている等)を紹介するとともに,今後このような交流が両国の多くの学校の間に更に広がっていってほしいとの発表があり,100年先まで続く友情をみんなで大事に育てていきたいとの願いを込め,Sto Lat(百年)の歌をポーランド語で歌い上げました。
(2)次に,ワルシャワ大学及びポーランド日本情報工科大学から城西大学・城西国際大学に留学しているポーランド人学生から,日本に興味を持ったきっかけの紹介とともに,今後,科学技術,スポーツ,ポップカルチャー等の分野で日本・ポーランド関係を更に強化すべきとの提言がありました。また,日本文化を広めるアイディアとして,バスの中で日本の文化(音楽・料理・ポップカルチャー等)を体験できる「文化バス」をポーランド各地で走らせる提案がありました。
(3)アイルランド人大学生からは,両国の学生交流が盛んであり,この「教育」を通じた交流が日本とアイルランドの間の最も揺るぎない財産であるとして,日本で学問を学び将来のキャリアへの道を開くことのできる文部科学省の奨学金制度への謝意が表明されました。
(4)アイルランドを訪問した宮城県の中学生及び福島県の高校生からは,生活習慣や文化の違いはあるが,日本と変わらないアイルランドの人々の温かさに触れ感動したエピソードを紹介し,ケニー首相を始めアイルランドで出会った人たちが震災の話を真剣に聞いてくださったことが大変嬉しかったことを紹介し,今後アイルランドの良いところを積極的に発信し両国の交流を活性化したいとのスピーチを行いました。
(5)学生による発表の後,Lady Chieftainsによるアイルランド音楽の演奏や,アイリッシュダンシング協会他によるアイリッシュダンスの披露,両国にまつわるクイズ大会が行われました。