安倍総理大臣

　本1日午後12時30分から約20分間、横浜において、安倍晋三内閣総理大臣は、イスマイル・オマール・ゲレ・ジブチ共和国大統領（H.E. Mr. Ismaïl Omar Guelleh, President of the Republic of Djibouti）との間で日・ジブチ首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、ゲレ大統領は本日（6月1日）から3日まで開催中の第5回アフリカ開発会議（TICADV）に参加するため来日中です。

1． 冒頭、安倍総理から、ゲレ大統領の遠路の訪日と、3回目となるTICADへの参加を歓迎するとともに、TICADVを成功させるべくゲレ大統領と協力したい旨発言しました。これに対してゲレ大統領から、20周年となるTICAD開催を祝福する、またTICADプロセスを通じて日本はアフリカに対して質の高い支援を実施しており、本日多くの首脳が集まっているのは、日本とアフリカの協力、友好及び連帯の証である旨述べました。また、安倍総理の就任以来の経済政策により、日本経済が再び活性化していると承知している旨述べました。

2． 続けて、ゲレ大統領から、両国間の政治・経済面等の協力はトップレベルにあるとして、日本の支援に感謝する、海賊対処行動を行う日本の自衛隊をジブチが受け入れていることは喜ばしい旨述べました。また、ジブチの開発に向けた地熱発電等のエネルギー開発の必要性、及び運輸・交通や金融・通商分野でのジブチの発展に向けたインフラ整備の必要性を説明した上で、日本からの投資を期待する旨述べました。

3． 安倍総理からは、我が国自衛隊等の海賊対処行動に対するジブチの協力に感謝の意を述べるとともに、協力の継続を要請しました。続けて安倍総理より、昨年末から廃棄物処理機材及び消防救急機材に関する無償資金協力も実施してきていることに触れつつ、我が国は戦略的に重要なパートナーであるジブチの発展を引き続き支援していく旨伝達しました。また、ジブチの地熱開発には我が国も関心を有している旨述べました。

4． この他、アフリカの開発を含む国際場裡における協力等に関し、意見交換を行いました。