安倍総理大臣

平成25年8月24日
ハリーファ首相による出迎えを受ける安倍総理<br>(写真提供:内閣広報室)
ハリーファ首相と歓談する安倍総理<br>(写真提供:内閣広報室)
共同記者発表を行う両首脳<br>(写真提供:内閣広報室)

 8月24日(土曜日),安倍総理は,バーレーン(マナーマ)を訪問したところ,主な行事,概要・成果は以下のとおり。

1.主な行事等

(1)ハリーファ首相との会談

(2)各種覚書等の署名の立ち会い

(3)共同記者発表

(4)ハリーファ首相主催晩餐

2.概要・成果

(1)ハリーファ首相との会談

 歓迎式典の後,安倍総理は,17時半頃(バーレーン時間)から約1時間,グダイビヤ宮殿において,ハリーファ首相との間で会談を実施。なお,会談に先立ち,総理と共にバーレーンを訪問した民間関係者とハリーファ首相との挨拶の場が設けられ,総理自らハリーファ首相に関係者を紹介。会談の概要は以下のとおり。

ア.冒頭
 安倍総理より,日本の総理として初のバーレーン訪問を喜ばしいとしつつ,中東・湾岸地域の安全保障上重要なバーレーンとの友好・協力関係を一層強化し,重層的な協力関係を発展させたい旨述べたところ,ハリーファ首相より,日本の総理として初のバーレーン訪問を心より歓迎する,政治,安全保障,経済,医療,農業,鉄道等の諸分野で協力を拡大したい旨発言。
イ.二国間関係

(ア)「協働」:中東地域の安定に向けた貢献
●安倍総理より,日本としても中東地域の安定に一層の政治的役割を果たしていく考えを示し,この関連で,双方は,外交・防衛当局間の安全保障対話を新設し,地域の安定化に向けて緊密に連携することで一致。また,テロや組織犯罪防止のため,マネーロンダリング等に関する情報交換で協力することで一致。先方は日本のテロ対策や掃海活動を高く評価。
(イ)「共生と共栄」:経済関係の拡大・深化
●双方は,石油開発・精製,保健・医療,農業分野の協力等,様々な分野での協力を歓迎。
●安倍総理より,中東諸国は若い世代が増加しており,人材育成は国造りの礎であるため,JICE(一般財団法人日本国際協力センター)を通じた人材育成に加えて,バーレーン側にニーズがあればJICA(独立行政法人国際協力機構)によるコスト・シェア技術協力の実施を検討したい旨述べ,先方より賛意。
●日本側の働きかけにより,今次訪問において,バーレーンにおける日本産食品の輸入規制解除が実現。
(ウ)「寛容と和」:文化・人的交流の強化
●双方は,教育分野における政府間協力の進展を歓迎しつつ,バーレーンの教育分野での取組を支援するため,日本語教育や専門家派遣等を中心に協力することで一致。
●安倍総理より,バーレーン側の要請も踏まえ,外交・公用旅券所持者の外交・公用目的又は短期滞在目的の入国について相互査証免除に向け,検討している旨述べ,先方はこれを歓迎。
ウ.その他
 バーレーンが本年のGCC(湾岸協力理事会)議長国であることから,双方は,日本とGCC諸国との間で閣僚級の戦略対話を可能な限り早期に開催することで一致し,さらに,日GCC・FTA交渉の再開の重要性を再確認。

(2)各種覚書等の署名の立ち会い

 会談後,安倍総理とハリーファ首相の立ち会いの下,以下の4つの文書の署名式を実施。

ア.マネーロンダリング及びテロ資金供与に関する情報交換に関する国家公安委員会と内務省との覚書
イ.医療分野での協力に関する厚生労働省と保健省との間の覚書
ウ.農業協力に関するJICEと地方自治・都市計画省との覚書
エ.臨床研究に関するSBIファーマとキング・ハマド大学病院との間の合意文書

(3)共同記者発表

 署名式に引き続き,安倍総理とハリーファ首相との間で共同記者発表(PDF)PDFを実施。

(4)ハリーファ首相主催晩餐

ア.ハリーファ首相主催の晩餐にて,安倍総理は,ハリーファ首相に日本の果物(梨,ハウスみかん,マスカット,夕張メロン等)を紹介しつつ贈呈。贈呈された果物は晩餐の場で振る舞われ,出席者の好評を博した。
イ.双方は,晩餐及びその前の少人数の懇談にて,中東地域情勢等についても意見交換を実施。

安倍総理大臣へ戻る