9月23日（金曜日），14時から約30分間，玄葉外務大臣は，国連において，日・GCC（湾岸協力理事会）戦略対話に出席し，GCCトロイカ（アブダッラーUAE（アラブ首長国連邦，GCC議長国）外相，アブドルアジーズ・サウジアラビア（GCC次期議長国）副外相，ザヤーニGCC事務局長）と意見交換を行ったところ，概要以下のとおり。
- 玄葉大臣の働きかけの結果，日GCC双方は，日GCC・FTA交渉の早期再開で原則合意した。
- 日GCC双方は，双方の関係を政治的，経済的，文化的に強化，多様化するために、日GCC戦略対話を強化し，日本とGCCとの間の協力促進のための覚書を早期に作成することで合意した。
- 玄葉大臣は，東日本大震災の際にGCC諸国から寄せられたお見舞いや支援に謝意を表明し，復興に向けた取り組み状況を説明した上で，日本食品の輸入について科学的データに基づく対応を要請した。これに対しアブダッラーUAE外相は，本件を真剣に考慮するために，専門家に検討させると応じた。
- 双方は，中東和平について意見交換を行い，今後も緊密に連携を取っていくことで一致した。また，双方は，中東・地域情勢についても率直な意見交換を行った。
【参考】
日・GCC戦略対話は，昨年9月（於ニューヨーク）に続き2回目。