安倍総理大臣

平成25年6月17日
(写真提供:内閣広報室)
 6月17日午後11時10分(英国時間)から約40分間,安倍総理は,G8首脳会合に出席するため訪問中の英国ロック・アーンにおいて,プーチン・ロシア連邦大統領との間で首脳会談を行った。

1.日露関係全般

(1)会談の冒頭,安倍総理から,4月の訪露に続き,プーチン大統領と会談の機会を得たことは意義深い旨述べた。

(2)これに対してプーチン大統領から,5月,日本の北極評議会オブザーバー資格がロシアも支持して認められたこと,INPEX(国際石油開発帝石)とロスネフチによるマガダンの油田開発に関する協力協定の署名,6月の日本におけるロシア文化フェスティバルのオープニング等に言及して,総理訪露後の日露関係の発展についてレビューした。

2.政治日程

 先般の首脳会談での合意に基づき,政治対話をテンポ良く行うことが重要であり,本年秋のラヴロフ外相の訪日について両首脳間で意見の一致が見られた。

3.平和条約交渉

 両首脳は,先般の首脳会談の合意に基づき,双方に受入れ可能な解決策を見出すべく,両首脳がグリップを効かせながら次官級の交渉を進めることで一致した。

4.経済

(1)安倍総理から,先般の訪露は,農業,医療など新しい分野の協力推進を含め,日露経済関係の発展に新たな刺激を与えた旨述べ,また,プーチン大統領も冒頭触れたが,エネルギー分野でロスネフチとINPEXがマガダンの石油共同探鉱に合意したことを歓迎する旨述べた。

(2)プーチン大統領からは,日露間のエネルギー分野での協力が進んでいることを評価するとともに,更なる協力関係の発展に期待する旨述べた。

5.国際場裡における協力
 
(1)両首脳は,引き続きG8,G20の枠内で連携していくことで一致した。安倍総理から,ロシアが議長国となる本年のG20,来年のG8の成功に向け協力していきたい旨述べた。

(2)北朝鮮情勢について,両首脳は,G8が断固とした態度を示し,北朝鮮の核保有を断じて認めないとのメッセージを送り続ける必要があるとの認識で一致し,引き続き両国間で連携することを確認した。

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