岸田外務大臣

平成25年4月29日
 4月29日(月曜日)午後0時30分(現地時間)から約50分,メキシコを訪問中の岸田文雄外務大臣は,メキシコ経済省において,イルデフォンソ・グアハルド・ビジャレアル・メキシコ経済大臣 (Dr. Ildefonso Guajardo Villarreal, Secretary of Economy of Mexico)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1. 岸田大臣より,両国経済関係は経済連携協定の成功例ともいえる日メキシコEPAを基礎として順調に拡大しており,最近では自動車関連産業を中心に日本からの投資が急速に増加しており,メキシコが我が国製造業の重要な生産拠点となっている旨述べつつ,引き続き二国間経済関係を発展させるべく協力していきたいと述べました。
 これに対しグアハルド経済大臣は,本年及び来年の支倉慶長遣欧使節団出帆及びメキシコ到着400周年を記念した「日メキシコ交流年」を踏まえ,日メキシコEPAにおけるビジネス環境整備委員会を始めとした両国の経済関係に関連する行事を行っていきたいと述べました。

2. また,メキシコにおける迅速な査証の発給など更なるビジネス環境の整備やメキシコとブラジル及びアルゼンチンとの自動車協定見直し合意の遵守について要請したほか,メキシコによる日本のTPP交渉参加に対する支持に対し謝意を述べつつ,今後我が国が可能な限り早期且つスムーズな形でTPP交渉に参加していけるよう,更なる協力を求めました。さらに,メキシコが加盟する太平洋同盟などに我が国としても注目している旨述べました。
 これに対しグアハルド経済大臣は,メキシコにおけるビジネス環境の改善に取り組んでいく旨,また,メキシコとしてブラジルとアルゼンチンとの自動車協定の見直し合意を遵守していく旨を述べました。また,日本のTPP交渉参加を歓迎するとともに,本件交渉に向けて協力していく旨述べました。さらに,
日本の太平洋同盟への積極的な姿勢を歓迎している旨述べました。

岸田外務大臣へ戻る