安倍総理大臣

平成25年9月25日
 9月25日(水曜日),午前10時20分(現地時間)から約20分間,国連総会に出席するためニューヨークを訪問中の安倍総理大臣は,潘基文国連事務総長と会談を行ったところ,概要以下のとおり。
 
1 シリア情勢

(1)安倍総理から,シリア情勢に関し,化学兵器の廃棄に向けた関係国及び事務総長の努力を支持するとともに,日本としても,可能な限りの協力を行っていきたい旨述べた。

(2)潘事務総長から,シリア情勢については,拘束力のある国連安保理決議が採択されることを期待する,化学兵器廃棄については,P5とOPCWが協力して取り組むことが重要である,また,ジュネーブ2については早期開催に向け努力していくとの発言があった。シリアにおける日本の難民,人道支援への謝意が示され,人道的な危機が生じているとしつつ,さらなる協力要請があった。
 
2 南スーダンPKO

潘事務総長から,南スーダンにおける自衛隊のPKO活動について,現地からも高い評価を得ており,地雷撤去でも貢献して頂いているとの発言があった。
 
3 朝鮮半島情勢

(1)潘事務総長から,朝鮮半島については,日本の役割に期待するとの発言があった。

(2)安倍総理からは,北朝鮮が核・ミサイル問題に前向きな具体的行動をとるよう圧力を継続していかなければならないとし,日米韓がそのために連携していくことが重要であると述べた。また,拉致問題に関し,先般訪日した調査委員会が有意義な報告を行うことを期待するとし,引き続き事務総長の理解と支援をお願いしたい旨述べた。

(3)これに対し,潘事務総長から,拉致問題に対して同情しており,最大限の協力をしていく旨応じた。
 
4 女性のエンパワーメント,ポストMDGs

(1)潘事務総長から,女性のエンパワーメントについては,日本が2020年までに女性リーダーを30%にするという野心的な目標を持っていることを評価する旨述べた。

(2)これに対し,安倍総理から,開発及び女性については,ポスト2015年開発目標の策定にあたって,事務総長と緊密に協力していきたいとし,日本としても女性を巡る国際的取組を強化していくとの決意を述べた。
 
5 気候変動サミット

潘事務総長から,2014年秋に予定される気候変動サミットについては,できれば国連総会のタイミングとも合わせていきたいので是非参加してほしいとの要請があった。

安倍総理大臣へ戻る