岸田外務大臣
第3回メコン河下流域フレンズ(FLM)閣僚級会合(概要)
平成25年7月1日
7月1日午後7時頃から約1時間,ブルネイ・バンダルスリブガワンにおいて,第3回メコン河下流域フレンズ(FLM:Friends of the Lower Mekong)閣僚級会合が開催され,我が国から岸田外務大臣が出席したところ,概要は以下のとおりです。また会合終了後,共同閣僚声明が発出されました。
(米国からはケリー国務長官及びベック国際開発庁長官補代理(共同議長)が出席した他,メコン諸国(カンボジア,ラオス,ミャンマー,タイ,ベトナム),豪州,欧州連合(EU),ニュージーランド,韓国,アジア開発銀行(ADB),世界銀行及びASEAN事務局の外相や代表が参加しました。)
1 冒頭,議長であるケリー米国務長官より,開発問題への米国のこれまでの経験や,長官自身も若い時にメコン地域で生活をした経験なども紹介しつつ,本フレンズ会合の参加国及び国際機関は引き続きメコン諸国と緊密に協力していくべきである,特に環境分野及びメコン河の水資源管理について,メコン諸国やメコン河委員会(MRC)等の地域的取組が行っている努力を支援していくべきである旨述べました。また,ドナー国間の情報共有等を通じ,それぞれの取組の重複を避け,かつ協力していくための調整努力を支持する旨の発言がありました。
2 これに対しドナー国及び国際機関の代表は,米国のイニシアティブを評価し,水資源の持続可能な管理・開発などの課題にドナー国及びメコン地域諸国間の緊密な連携は重要であるとの認識が示された他,それぞれがメコン地域で行っている取組についての紹介がありました。
3 岸田大臣は,日本はとメコン地域は,昨年4月の第4回日メコン首脳会議で採択された,(1)域内の連結性向上,(2)経済成長のための投資や貿易推進,(3)自然災害,母子保健対策等による人間の安全保障及び環境の持続可能性の確保,という三項目を柱とする2015年までの協力方針「東京戦略2012」及びその「行動計画」に基づき着実に協力を進展させていることを紹介しました。また,米国が指摘した「環境」分野の協力は日メコン協力の柱のひとつであり,日本としてMRCの活動に引き続き積極的に関与していく考えである旨述べました。