岸田外務大臣
日・ウルグアイ外相会談(概要)


本10日15時55分から約30分間,岸田文雄外務大臣は水銀条約外交会議出席のため来日中のルイス・レオナルド・アルマグロ・レメス・ウルグアイ外務大臣(H.E. Mr. Luis Leonardo ALMAGRO LEMES, Minister of Foreign Affairs of the Oriental Republic of Uruguay)と会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
1.冒頭
岸田大臣から,アルマグロ大臣の訪日を心から歓迎する旨述べるとともに,高い教育・文化水準を誇り,国連PKO等でも積極的な貢献をしているウルグアイとの関係を重視しているとして,両国の関係を一層発展させたいとの意向を伝えました。これに対しアルマグロ外相から,ウルグアイは日本との関係を戦略的なものと重視しているとして、引き続き協力を深めたい旨の発言がありました。
2.水銀に関する水俣条約
両大臣は,水銀条約が採択・署名に至ったことを共に歓迎し,今後も引き続き両国で緊密に協力することで一致しました。岸田大臣から,政府間交渉を通じ一貫して議長を務め,交渉妥結に多大な貢献をしたウルグアイのリーダーシップに改めて敬意を表し,これに対しアルマグロ外相も日本の一貫した協力に謝意を表明しました。
3.経済分野での関係強化
岸田大臣から,日本はウルグアイをメルコスールへのゲートウェイとして重視しており,日本企業も貿易・投資促進に積極的に取り組むウルグアイを潜在的な拠点として高く評価している旨述べるとともに,既に進出している日本企業に対しても引き続き良好なビジネス環境維持のための配慮を求めました。これに対しアルマグロ外相から,ウルグアイとしても同国への日本企業の進出や投資を,生産性・競争力を向上させるものとして評価している旨述べました。
両外相は,両国経済関係の強化を目指す意向を共有し,現在交渉が行われている日・ウルグアイ投資協定交渉の早期妥結に向け協力していくことで一致しました。
4.その他
両大臣は,10年以上前に開設されたモンテビデオの日本庭園が現在でも多くの文化事業で利用されていることに触れつつ,両国間で文化やスポーツ面を含め交流を更に深めていくことで一致しました。
また,両外相は,メルコスール,環境分野の協力,ウルグアイ産生鮮牛肉の日本輸入等について議論しました。