安倍総理大臣

平成25年9月26日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)

 9月26日8時40分(現地時間)から30分弱の間,ニューヨークにて,安倍総理とローハニ・イラン大統領との間で日イラン首脳会談が行われたところ,概要以下のとおり(岸田外務大臣及び加藤内閣官房副長官ほかが同席)。

1 冒頭発言

(1)ローハニ大統領より,安倍総理から大統領就任への祝辞を頂いていたこと及び高村総理特使を派遣して頂いたことに謝意を述べた。これに対し,安倍総理からは,改めてローハニ大統領の就任に祝意を示しつつ,30年前に当時の安倍晋太郎外務大臣と共にイランを訪問したことをよく記憶している旨述べた。

(2)また,安倍総理から,高村総理特使に対するおもてなしに謝意を述べつつ,その報告によれば,ローハニ大統領が穏健なアプローチで国際社会との建設的協力を目指すとの立場を示していることを歓迎する旨述べた。

2 核問題

(1)安倍総理より,ローハニ大統領率いる新政権に対する国際社会の期待は大きく,核問題の解決に向け,この絶好の機会の窓を是非活用して欲しい,国際社会はそれを注視している旨述べた。

(2)また,安倍総理から,イランが国際社会の懸念を払拭し信頼を回復すること,及び,具体的な進展がみられることを強く期待している,機会の窓はいつまでも開いている訳ではない、この機会を捉えて柔軟性を示すことが問題解決の鍵である旨述べ,日本としての立場から問題の解決に協力したい旨述べた。

(3)これに対し,ローハニ大統領より,イランの核問題は早期に解決したい旨述べた。

3 二国間関係

 ローハニ大統領は,文化・経済等の分野における両国間の伝統的な関係に言及しつつ,環境,麻薬対策,地域情勢等の分野での協力を強化していきたい旨述べ,双方は,協力の強化について今後議論していくことで一致した。

4 シリア等

 安倍総理から,シリア情勢についてのイラン側の見解を質したところ,ローハニ大統領より,関係国等とも協力しつつ,問題の早期解決に向けて取り組む決意が示された。これに対し,安倍総理から,日本としても大量破壊兵器の問題は北朝鮮のこともあり他人事ではなく,シリアの化学兵器の廃棄に向けた動きを支持している,なお,北朝鮮の核・ミサイル及び拉致問題についても解決したい旨述べた。


安倍総理大臣へ戻る