岸田外務大臣

平成25年5月9日
 5月9日(木曜日)18時から約30分,岸田文雄外務大臣は,来日中のダビッド・チョケワンカ・ボリビア外務大臣(H.E. Mr.David Choquehuanca, Minister of Foreign Affairs, Plurinational State of Bolivia)と,日・ボリビア外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1.岸田大臣から,チョケワンカ外相の来日を歓迎するととともに,日本とボリビアは明2014年に外交関係樹立100周年を迎えるが,今後とも共に一層の関係緊密化を図っていきたい,現在開催中のキヌア展の成功を祈念する旨述べました。これに対し,チョケワンカ大臣から,長年の両国の友好関係と日本からの様々な支援に感謝の表明がありました。

2.岸田大臣から,既に実施を決定している円借款案件「ラグナ・コロラダ地熱発電所建設計画」は,我が国としてボリビアとの関係を重視していることの表れである旨述べました。これに対し,チョケワンカ外相から,早期実現に向けて尽力したい旨述べました。

3.ビジネス投資環境整備の関連で,岸田大臣は,日本企業が投資している鉱山について大臣のお力添えをお願いしたい旨述べました。チョケワンカ外相からは,高い技術を持って運営している同鉱山とは透明性のある対話を行っていく旨発言がありました。

4.岸田大臣から,リチウム開発及びリチウム産業化に係るボリビアの方針は理解しており,日本は,パートナーとして,ボリビア政府に技術的な協力を行っている旨述べました。これに対し,チョケワンカ外相は,日本はボリビアにはない高い技術を有しており,その高い技術に期待している旨述べました。

5.岸田大臣は,東日本大震災・原発事故を受けてボリビア当局が実施している日本産食料品の輸入に係る措置のこれまでの見直しを評価するとともに,残存措置の撤廃を要請しました。チョケワンカ外相からは,ボリビア当局の意図は制限ではないことは理解願いたい旨発言がありました。

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