安倍総理大臣

平成25年4月9日
ペニャ・ニエト・メキシコ大統領と握手を交わす安倍総理大臣(写真提供:内閣広報室)
首脳会談が行われている様子(写真提供:内閣広報室)
共同声明の署名を交換する両首脳(写真提供:内閣広報室)
 4月8日(月曜日)午後6時15分から約53分間,安倍晋三総理大臣と来日中のペニャ・ニエト・メキシコ大統領との間で首脳会談が行われたところ,概要以下の通りです。また,両首脳は,会談後,「21世紀における日メキシコ戦略的グローバル・パートナーシップ強化のための共通ビジョン及び行動計画」と題する共同声明(日本語(PDF)スペイン語(PDF)英語(仮訳)(PDF))に署名を行いました。 1.二国間関係 (1) 安倍総理から,新政権発足後程なくペニャ・ニエト大統領が訪日されたことを歓迎するとともに,東日本大震災において当時メキシコ州知事であった同大統領から,在メキシコ日本大使館に足を運び,温かいお言葉や義援金を直接頂いたことに対し感謝する旨述べました。また,本年及び来年は,支倉常長一行が出帆しメキシコに上陸してから400年の契機にあたることを踏まえ,両国の友好促進と相互理解が更に深まることを期待する旨述べました。 (2) これに対し,ペニャ・ニエト大統領は,日本政府・日本国民に温かく迎えていただき感謝申し上げる旨述べると共に、支倉400周年を機会に両国の関係を一層発展させていきたい旨述べました。また,両国の共通点として,昨年12月に両国で新政権が発足し,また,お互い経済改革や構造改革を進めている点をあげ,TPP,太平洋同盟等を通じて関係強化に意を用いていきたい旨述べました。 (3) また,安倍総理から,世界におけるメキシコの役割が拡大していることを踏まえ,日本・メキシコで国際社会の平和と繁栄に共に協力していきたい旨述べました。 (4)これに対しペニャ・ニエト大統領は,日本とメキシコは,人権,国際法,国際平和等の問題で共通の立場に立つことが多く,今後とも,更に国際場裡での協力を進めていきたい旨述べました。
2.経済
(1) 二国間経済
 両首脳は,世界でも成功例である日メキシコ経済連携協定(EPA)を基礎として,二国間経済が発展しており,近年のメキシコへの日本の自動車関連企業を始めとした投資を歓迎するとともに,両国間の投資を拡大するために努力していくことで一致しました。

(2) TPP
 ペニャ・ニエト大統領は,日本のTPP交渉への早期参加に対し,大いなるシンパシーをもって支持を表明する旨述べたのに対し,安倍総理から謝意を表明しました。

(3) G20
 両首脳は,メキシコが議長の下での成果・実績を踏まえ,世界経済や開発の分野で連携していくことで一致しました。

(4) 太平洋同盟
 両国首脳は,太平洋同盟における協力を深化させ,アジア太平洋地域における自由貿易を推進していくことで一致しました。

3.東アジア情勢
 安倍総理から中国及び北朝鮮を取り巻く情勢について説明し,ペニャ・ニエト大統領は,安倍総理からの説明に謝意を述べた上で,特に拉致問題の解決に向け協力していく旨表明しました。

4.その他
 両首脳は,安保理改革,軍縮・不拡散,ポストMDGs,WTOなど,国際場裡において今後とも協力していくことを確認しました。



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