岸田外務大臣
第5回日・インドネシア閣僚級戦略対話(概要)
平成25年10月4日



10月4日(金曜日)午前11時30分頃(現地時間)から約1時間30分,岸田文雄外務大臣は,APEC閣僚会議出席のために訪問中のインドネシア・バリ島において,マルティ・ナタレガワ・インドネシア共和国外務大臣との間で第5回日・インドネシア閣僚級戦略対話を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1.冒頭
岸田大臣から,本年は両国の外交関係樹立55周年であることに鑑み,あらゆる分野での関係を強化し,戦略的な対話を深めていきたい旨述べ,マルティ大臣からは,インドネシア訪問への歓迎の意と,この重要な機会に両外相間で率直な意見交換を行いたい旨が表明されました。
2.二国間関係
(1)岸田大臣から,本年1月の安倍総理訪問,2月のマルティ大臣の訪日を始めとするハイレベルでの緊密な意思疎通を歓迎し,政治,経済,文化のあらゆる面で両国関係が着実に進展している旨述べたところ,マルティ大臣から,同様にこれらそれぞれの分野での協力を進めたい旨が表明されました。
(2)岸田大臣から,地域の平和と繁栄のために貢献する「能力」と「意思」を有するインドネシアは日本にとり特別なパートナーである旨述べ,両外相は,両国の「戦略的パートナーシップ」を一層強化することで一致しました。
(3)岸田大臣から,チラマヤ新国際港など,首都圏のインフラ整備を引き続き支援していくことを表明し,両外相は,経済の分野において協力の過程で生じる懸案は,その都度両国でよく協議して解決することについて一致しました。さらに,両外相は,海上安全保障について,インドネシア周辺海域で発生している海賊等の被害を減らすため,いかなる協力が可能か,両国間,多国間等の枠組みでの議論を行っていくことで一致しました。
3 地域・国際情勢
(1)南シナ海をめぐる問題については,岸田大臣からは,全ての関係国が関連国際法を遵守し,一方的な行動を慎むべきとの日本の基本的立場につき述べるとともに,ASEANの一体性が重要である旨を指摘しました。今次ASEAN関連首脳会議での対応も含め,今後も両国で連携していくことを確認しました。
(2)岸田大臣から,日本の安全保障政策について,日本は,積極的平和主義の立場から,地域・国際社会の平和と安定にこれまで以上に積極的に貢献していく考えである,我が国の平和国家の根幹は不変であるとして,国家安全保障会議(NSC)の設置等国内での取り組み状況につき説明を行いました。
(3)中東和平について,両外相は,引き続き,「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会議(CEAPAD)」を通じた連携を深めていくことで一致しました。
(4)軍縮・不拡散について,岸田大臣から,自分(岸田大臣)は広島県出身の外務大臣として力を入れて取り組んでいる,国際社会が直面している核リスクには現実的に対応する必要があるが,核兵器のない世界の実現に向けて努力していくとの我が国の基本的方針を説明し,両国が,今後,関連するフォーラムで協力を進めていくことを確認しました。
1.冒頭
岸田大臣から,本年は両国の外交関係樹立55周年であることに鑑み,あらゆる分野での関係を強化し,戦略的な対話を深めていきたい旨述べ,マルティ大臣からは,インドネシア訪問への歓迎の意と,この重要な機会に両外相間で率直な意見交換を行いたい旨が表明されました。
2.二国間関係
(1)岸田大臣から,本年1月の安倍総理訪問,2月のマルティ大臣の訪日を始めとするハイレベルでの緊密な意思疎通を歓迎し,政治,経済,文化のあらゆる面で両国関係が着実に進展している旨述べたところ,マルティ大臣から,同様にこれらそれぞれの分野での協力を進めたい旨が表明されました。
(2)岸田大臣から,地域の平和と繁栄のために貢献する「能力」と「意思」を有するインドネシアは日本にとり特別なパートナーである旨述べ,両外相は,両国の「戦略的パートナーシップ」を一層強化することで一致しました。
(3)岸田大臣から,チラマヤ新国際港など,首都圏のインフラ整備を引き続き支援していくことを表明し,両外相は,経済の分野において協力の過程で生じる懸案は,その都度両国でよく協議して解決することについて一致しました。さらに,両外相は,海上安全保障について,インドネシア周辺海域で発生している海賊等の被害を減らすため,いかなる協力が可能か,両国間,多国間等の枠組みでの議論を行っていくことで一致しました。
3 地域・国際情勢
(1)南シナ海をめぐる問題については,岸田大臣からは,全ての関係国が関連国際法を遵守し,一方的な行動を慎むべきとの日本の基本的立場につき述べるとともに,ASEANの一体性が重要である旨を指摘しました。今次ASEAN関連首脳会議での対応も含め,今後も両国で連携していくことを確認しました。
(2)岸田大臣から,日本の安全保障政策について,日本は,積極的平和主義の立場から,地域・国際社会の平和と安定にこれまで以上に積極的に貢献していく考えである,我が国の平和国家の根幹は不変であるとして,国家安全保障会議(NSC)の設置等国内での取り組み状況につき説明を行いました。
(3)中東和平について,両外相は,引き続き,「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会議(CEAPAD)」を通じた連携を深めていくことで一致しました。
(4)軍縮・不拡散について,岸田大臣から,自分(岸田大臣)は広島県出身の外務大臣として力を入れて取り組んでいる,国際社会が直面している核リスクには現実的に対応する必要があるが,核兵器のない世界の実現に向けて努力していくとの我が国の基本的方針を説明し,両国が,今後,関連するフォーラムで協力を進めていくことを確認しました。