岸田外務大臣

岸田外務大臣とラヴロフ外相の日露外相会談(概要)

平成25年11月1日

  • 岸田外務大臣とラヴロフ外相の日露外相会談(1)
  • 岸田外務大臣とラヴロフ外相の日露外相会談(2)
  • 岸田外務大臣とラヴロフ外相の日露外相会談(3)

 11月1日18時30分から19時40分まで,岸田外務大臣は,訪日中のラヴロフ・ロシア外務大臣と外務省飯倉別館において会談,その後署名式及び共同記者会見を行い,20時40分から22時20分までワーキングディナーを行ったところ,概要は以下のとおり。両大臣の会談は4月のロンドンG8外相会合の際の会談以来2回目。また,この機会に両大臣間で2014年-2015年の日露外務省間の協議計画の署名が行われた。

1 日露関係全般

(1)岸田大臣から,4月の外相会談での率直かつ真剣な議論が総理訪露の準備として重要な役割を果たし,最終的に日露首脳による共同声明に結実したことを想起しつつ,4月の安倍総理の訪露以降,今次「2+2」開催を含む安全保障,経済,人的交流等幅広い分野で協力が進展していることに言及した。

(2)また,岸田大臣から,プーチン大統領が,バリAPECの際の記者会見の場でこういった日露関係の発展が,「平和条約を夢見るだけでなく,それに向けた実際の作業を行うための条件を創り出している」と述べられたことに触れ,両外相が,平和条約締結交渉を始めとする広範な分野での日露関係発展をリードすべきことを指摘した。

(3)ラヴロフ外相からは,日本との広範な関係発展はロシア外交のプライオリティの1つであり,首脳間の合意の実現がテンポ良く進んでいることを歓迎する旨述べた。

2 今後の政治対話

 ラヴロフ外相から岸田大臣のモスクワ訪問の招待があり,来年春を目途に岸田大臣が訪露し,ラヴロフ外相との会談を行う方向で調整することで一致した。

3 平和条約締結交渉

 バリAPECの際の首脳会談における議論を踏まえて,今後の交渉につき意見交換を行い,来年1月末又は2月初めに次回の次官級協議を開催することで一致した。

4 経済

(1)岸田大臣から,4月の総理訪露以降,日露経済関係の機運が目に見えて上昇しており,エネルギー,医療,農業, 都市環境等の幅広い分野で多数のプロジェクトが進んでいる旨述べ,ラヴロフ外相も,経済関係の進展を歓迎した。

(2)両大臣は,日本企業による対露進出拡大の機運を更に高めるため,労働許可,滞在登録等の「一時的労働行為に関する手続」を改善するための協定の締結交渉を開始することで一致した。

(3)さらに,岸田大臣から,農水産物の輸入規制緩和につき要請し,ラヴロフ外相はロシア側における検討状況を説明した。

5 人的交流

(1)バリAPECの際に安倍総理がプーチン大統領に表明した留学生交流の拡大について,先般モスクワで開催された日露学長会議において,来年3月に日本人学生100名のモスクワ大学短期派遣を実施することが合意されたことを歓迎。

(2)2014年の「日露武道交流年」を充実したものとすべく協力していくことで一致。

6 その他の成果

 両大臣は,昨年1月のラヴロフ外相の訪日の際に署名された日露査証簡素化協定が10月30日に発効したこと,また,今回,日露外務省間の協議計画(PDF)PDFの署名を行うことができたことを歓迎した。

7 国際場裡での協力

(1)シリア
 岸田大臣から,シリアの化学兵器廃棄に向けたラヴロフ外相の役割を評価すると述べると共に,日本としても可能な限りの協力・貢献を行っていく考えである旨述べた。これに対してラヴロフ外相からは,シリア問題の現状についてのロシア側の見方を述べた上で,日本は平和構築の努力の実績のある国であり,貢献に期待している旨述べた。

(2)イラン
 岸田大臣から,核問題について,イランに対する働きかけを継続する考えであり,大臣自身諸般の事情が許せば9日にイランを訪問する旨述べた。イランの核問題の平和的解決に向け,EU3+3の一員であるロシアと連携・協力していくことで一致した。

(3)アフガニスタン
 日露が協力して実施しているアフガニスタンの麻薬対策研修プロジェクトの重要性を確認した。


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