安倍総理大臣

平成25年10月30日
レセプションであいさつする安倍総理 (写真提供:内閣広報室)
エルドアン首相と握手する安倍総理 (写真提供:内閣広報室)
イスタンブールのカディル・トプバシュ市長と握手する安倍総理 (写真提供:内閣広報室)

 安倍総理は,10月28日(月)から29日(火)までトルコを訪問したところ,概要は以下のとおり。

1.主な行事等

10月28日
 (1)トプバシュ・イスタンブール市長の表敬
 (2)マルマライ・プロジェクトJV(大成建設他)主催レセプション参加

10月29日
 (3)エルトゥールル号乗組員子孫及びテヘラン空港邦人救出機パイロット等関係者の表敬
 (4)トプカプ宮殿視察
 (5)マルマライ・プロジェクト開通式典参加
 (6)日トルコ首脳会談及び共同記者会見
 (7)エルドアン首相主催各国首脳・閣僚との夕食会参加

2.日トルコ首脳会談の概要

 29日午後8時20分(日本時間30日午前3時20分)から約50分間、トルコ首相府イスタンブール分室においてエルドアン・トルコ首相と首脳会談を行い、その後約45分間、トルコと関係の深い日本企業トップを交えた会合を行った。その後,両首脳は共同記者会見を行った。首脳会談の概要は以下のとおり。

政治・地域情勢
  • 地勢的要衝にあり、多方向外交を展開しているトルコとの間で,安全保障戦略面での対話を深めることで一致した。また、両国首脳や外相がより頻繁に会談することが重要であるとの認識の下、総理から、エルドアン首相の早期の訪日を歓迎するとともに、また、ダーヴトオール外相の訪日で両国関係をより緊密なものとしたい旨述べた。
  • 総理から日本の対シリア支援について紹介するとともに、ジュネーブ2の実現に向け連携していくことで一致した。また、イランについて、総理から、先般ローハニ大統領と会談し、近く岸田外務大臣を派遣することなど、核問題の解決に日本として貢献していく旨述べた。
経済
  • シノップ原発プロジェクトについて、日本企業側とトルコ政府との間で商業契約(HGA:施設国政府契約)の交渉が終了し合意に至ったことを歓迎し,「原子力エネルギー及び科学技術分野における協力に関する共同宣言(英文(PDF)PDF仮訳(PDF)PDF)」に署名した。
  • 5月にエルドアン首相から提起のあった、トルコ航空の増便について、成田便の増便、名古屋便の新設に政府間で合意に達したことを確認した。
  • エルドアン首相から、農産物を含めた貿易や投資面への、特に日本側における拡大への期待が表明された。総理からは、日本産食品の放射性物質規制に関し、年末に向けてのトルコ側における見直しに期待している旨述べた。
文化・教育
  • 総理から、5月の訪問の際に合意した日トルコ科学技術大学について、日本側で検討委員会を設立したことを紹介し、トルコの検討委員会の早期訪日、日本の各大学の教育現場の視察、日本側との合同委員会実施を提起した。
  • 2015年の公開を目指して進められているエルトゥールル号事件とテヘラン邦人救出をテーマとする日トルコ合作映画について、2015年公開に向けて協力することで一致した。

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