岸田外務大臣

平成25年6月1日
 本1日午後3時25分から約15分間、横浜において、岸田文雄外務大臣は、マグリ・ハサン・ヤーシーン・スーダン共和国財務・国家経済担当大臣(H.E. Mr. Magdi Hassan Yassin, the State Minister for Finance and National Economy of the Republic of the Sudan)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、ヤーシーン大臣は、本1日より3日まで開催中の第5回アフリカ開発会議(TICADV)に参加するため来日中です。

1. 冒頭、岸田大臣から、ヤーシーン大臣の初訪日を歓迎するとともに、TICADプロセス20周年となるTICADVを機に、日・アフリカ双方の発展を目指したい、スーダンの平和と安定はアフリカ全体の安定にとっても重要であり、紛争からの復興及び開発のためのスーダンの努力に敬意を表する旨発言しました。
これに対してヤーシーン大臣から、独立以来の日本の対スーダン支援及び南北和平成立に向けての後押しに対し深い謝意が述べられました。

2. 続いてヤーシーン大臣より、昨年9月のスーダン・南スーダン両国間の合意が本年3月より実施に向けて動き出したこと、依然として課題は多いが努力していることが説明されました。また、経済再建に向けた協力や民間セクターの参入への期待が述べられました。

3. これに対し、岸田大臣から、我が国として南北の合意事項の着実な履行及び懸案の早期解決を期待しており、スーダンの平和と安定を引き続き力強く支援していく考えである旨述べ、スーダンが地域の安定勢力として建設的な役割を果たていくため、持続的な開発に繋がる支援を実施していく方針を表明しました。加えて、日・スーダン間の経済関係を発展させるべく、新たにスーダン貿易省へJICA専門家を派遣することを決定した旨伝えました。

4. この他、アフリカの開発を含む国際場裡における協力等に関し、意見交換を行いました。

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