その他

森総理特使とケリム国連総会議長の会談(概要)

平成19年9月25日

 ニューヨーク時間9月24日午後5時(日本時間9月25日午前6時)から約15分間、森喜朗総理特使はスルジャン・ケリム国連総会議長と意見交換を行ったところ、概要以下のとおり。

1.環境問題

(1)冒頭、森特使より、日本の政治の動きにつき説明し、安倍総理が打ち出した「美しい星50」は、総理時代に安倍官房副長官(当時)とアフリカを訪問した際に、美しい星を見るためには地球をきれいにする必要があるということから発展したものである旨述べた。

(2)これに対しケリム総会議長より、日本は単に分担金を多く支払っているということではなく、政治的にも国連にとり重要なメンバーである、明年G8議長を務める日本の指導力に期待する、新たなシナジーおよび成果を生み出すことを期待したい、環境問題については全加盟国が問題の重要性を強く認識していると考えるところ、このモメンタムを維持して国連での交渉に結び付けていきたい、第62回国連総会議長として、これらの問題の政治的モメンタムを維持してインパクトおよび成果を生み出すように努力していきたい旨述べた。また、ケリム総会議長より、気候変動ハイレベル会合は潘事務総長の発意で開催されることになったが、これを受けて来年年明けに、本件に関する特別会合を開いて更に政治的モメンタムを高めていきたいとの考えが示された。

2.安保理改革

 ケリム総会議長は安保理改革についても取り上げ、第61回総会の終了間際に加盟国間の意見の相違がクローズアップされた状況になったが、日本の大使が精力的に動いたおかげで対話が続けられることとなったとの見方を披露した。森特使より、国連改革は重要である、分担金を多く払っているからというだけではなく、第二次世界大戦に勝利した国だけが常任理事国となっているとの体制を改める必要があること、テロ等の様々な問題がグローバル化しているなかにあって日本として役割を果たしていきたいと考えている旨述べた。これに対して、ケリム総会議長より良く承知している旨応答し、森特使より、日本の立場への更なる理解および協力を求め会談を終了した。

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