本12日(日曜日),第2回日本・アラブ経済フォーラムに出席のためチュニジア訪問中の前原外務大臣は,午前9時より約30分間,ムーサ・アラブ連盟事務総長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 双方は,日本とアラブ連盟の共催により第2回日本・アラブ経済フォーラムが,昨年の第1回フォーラムと同様に盛大に執り行われたことを祝福し合い,このフォーラムを契機として日アラブ経済関係の一層の強化・発展に取組むことで一致しました。
- また,双方は,日本とアラブ諸国の友好を深めるため,文化・社会交流の強化を進めていくことで一致しました(共同プレス声明別添 英文/仮訳)。
- 双方は,中東和平,イラン情勢,北朝鮮の核問題等についても意見交換を行いました。前原外務大臣より,中東和平の現状への深い憂慮の念を表明しつつ,国際社会による中東和平への取り組みの必要性を指摘した上で,我が国のパレスチナ支援,就中ジェリコ農産業団地設立への支援を説明しました。
- これに対し,ムーサ事務総長より,日本の中東和平に関する姿勢と役割を高く評価する旨述べました。
- イランの核問題について前原大臣より,イランによる国連安保理決議の履行とIAEA査察の完全な受け入れの必要性を指摘しつつ,この問題が,世界の他の問題に悪影響を及ぼさないよう国際社会が一致して問題の平和的解決にむけて努力することが重要である旨述べました。ムーサ事務総長より,中東全体の非核化が実現することへの期待を述べました。