外務大臣

玄葉外務大臣とカーク米国通商代表の会談(概要)

平成24年4月11日

  • (写真)玄葉外務大臣とカーク米国通商代表の会談-1
  • (写真)玄葉外務大臣とカーク米国通商代表の会談-2

 10日午後4時頃(現地時間)から約45分間,米国・ワシントンDCを訪問中の玄葉外務大臣は,カーク通商代表と会談を行ったところ,概要以下のとおり。

  1. 玄葉大臣とカーク通商代表は,主としてTPP,加えてWTO等の経済分野の共通の関心事項につき意見交換を行った。
  2. TPPについてのやりとりの概要は以下のとおり。
    1. (1)冒頭,玄葉大臣より,我が国のTPP交渉参加に向けた日米政府間の協議が進んでおり,USTRによる情報提供や訪米する日本側関係者に対する応対に感謝する旨述べたのに対し,カーク通商代表からは,喜んで協力している旨の応答があった。
    2. (2)双方は,TPPに関する日米両国それぞれの国内議論の状況につき説明・意見交換し,この中で,カーク通商代表からは,昨年11月のホノルルでの日米首脳会談でオバマ大統領が述べたとおり,TPPは米国の経済政策上最優先事項の一つであり,また,日本のTPP交渉参加については,今後とも日本側と協力していきたい旨の発言があった。双方は,今後とも緊密な連携を保ち,両国間の協議を進めていくことで一致した。
    3. (3)カーク通商代表より,議会や利害関係者が強い関心・懸念を有している問題として,自動車及び保険の問題について改めて説明があった。双方は,これらの論点について,今後,政府間で議論していくことで一致した。
      議会や利害関係者の関心・懸念を説明する中で,牛肉輸入問題についても簡単に言及があった。
    4. (4)さらに,カーク通商代表より,TPP交渉参加を希望する国は全て,現交渉参加国がコミットしている高いスタンダードを達成するとのコミットメントを示さなければならないとの説明があった。双方は,物品(goods)の関税の最終的な扱いについては,TPP交渉プロセスの中で決まっていくものであることを確認した。

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