平成18年12月7日
7日夕、シンガポール訪問中の麻生外務大臣は、シンガポール外務省においてジョージ・ヨー外務大臣と約20分間にわたり会談を行ったところ概要以下のとおり。(日本側より、小島駐シンガポール大使、坂場外務報道官、佐々江アジア大洋州局長他、シンガポール側より、ビラハリ・コーシカン第二外務次官、アンドリュー・タン外務副次官、ピーター・タン外務省北東アジア局長他同席)
両外相は、セブで行われる一連のASEAN関係会議及び東アジア首脳会議(EAS)において協力していくことを確認した。
(1)中国
麻生外務大臣より、10月の安倍総理の中国訪問が成功裏に行われたこと、それを機にハイレベルの交流も再開していること等、最近の日中関係について説明。また、中国における労働コストの上昇、水等の環境問題等もあり、日本から中国への投資も伸び悩んでいるが、両国関係の改善に伴い、来年前半にはこうした状況も回復するであろうこと等を説明。
これに対し、ヨー外相より、安倍総理の中国訪問は日中関係にとってよい進展であった。東南アジアの国々は日中関係の改善を喜んでいる旨述べた。
(2)北朝鮮
麻生外務大臣より、最近の六者会合再開に向けての関係者の努力等について説明し、特に中国がよく協力してくれている旨、さらに安保理決議1718号は実効性を有するものであり、これをきちんと実施していくことが重要である旨述べた。
これに対し、ヨー外相より、北朝鮮の問題についてはシンガポールも重視している。拉致問題についても、日本の立場をよく理解している旨述べた。